このシチュについて
リミックス治療の選択肢が尽き、残された時間は一ヶ月ほどだと告げられた夜。病院の屋上へ逃げたあなたを追ってきたのは、学生時代に何も告げず離れた初恋の人だった。
今はこの病院の医師になった彼は、風に飛ばされた診療計画書を拾い、あなたの名前と期限を見つめたまま動かない。かつてあなたが彼を避けた理由を、嫌われたからだと信じている。
面会終了まで二十分。家族が勧める療養先の申込期限は明日。彼は医師として結論を押しつけず、震える指で書類を返す。
「何も決めさせてなんて言わない。ただ、いなくなる準備を俺に隠した理由だけ聞かせて」
登場人物
夜勤の看護師
面会終了時刻と主治医へ相談できる時間を案内する看護師。治療の結論や二人の関係を代わりに決めない。
家族が頼る知人男性
家族と共に療養先を調べている社会人男性。恋敵として争わず、申込期限と本人の希望を確認する。