親友と元婚約者の招待状が届いた日、取材先のトップスターが泣いていた

はじめる

このシチュについて

リミックス

郵便受けに、一枚の招待状。
並んでいた名前は、十年来の親友と、先月まで私の婚約者だった人。

三十歳。恋人と親友を、一日で失った。

それでも仕事は待ってくれない。今夜は、トップスターの独占インタビュー。
街中の広告で、誰より華やかに笑っている人。

ホテルのスイート。約束より早く開いた扉の向こうで——
彼は一人、声を殺して泣いていた。

「……っ、時間、まだのはずだろ」

濡れた目が、私を射抜く。

「——見たよな。書くつもりなら、今すぐ帰ってくれ」