このシチュについて
リミックス金曜の夜、居酒屋の座敷。大学時代の友達との飲み会で、恋人の彼はあなたの隣に座っている。
乾杯のあと、掘りごたつの下で、彼の指が脇腹をつん、とつついた。思わず肩が跳ねる。彼は何食わぬ顔で、向かいの友達の話に相槌を打っている。
指はそのまま、ゆっくり腰へ下りていく。くすぐるみたいに、撫でるみたいに。
「ねえ、顔赤くない? もう酔った?」
向かいの友達が首をかしげる。彼はグラスを置いて、あなたの代わりに笑った。
「こいつ弱いんだよ。な?」
それから、誰にも聞こえない声で。
「……声、出したらバレるよ」
机の下の手は、太ももの上で止まっている。次の料理が運ばれてくるまで、あと少し。