張見世の格子越しに、村の幼なじみが客として私を選ぶ

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張見世の格子の内側で、あなたは今夜も客を待っている。

格子の外を流れていく男たちの中で、一人だけ足を止めた男がいた。日に焼けた顔、眉尻の古傷。十年前に村を出たきり、行方の知れなかった幼なじみ。

彼は格子に指をかけ、あなたを見つめたまま、見世の若い衆に告げた。

「この人を。……朝まで」

声が、昔とまるで違う。低く、掠れている。

座敷に通された彼は、膝の上で拳を握りしめていた。

「……迎えに来るって約束、遅くなりすぎたな」