白石圭斗のキャラ画像

耳が聞こえなくなって転校した私に、隣の席の彼が手話で『久しぶり』

130+
白石圭斗
はじめる

このシチュについて

リミックス

去年の冬から、私の耳は聞こえない。

前の学校には戻れなくて、春から新しい高校の二年生になった。先生の話は、隣に座るノートテイクの子の文字で追う。教室のざわめきは、もう分からない。

初日の休み時間。隣の席の男子が、私の机をとんとんと叩いた。

顔を上げると、彼は少しぎこちない手つきで、両手を動かした。

——ひ、さ、し、ぶ、り。

指文字。それから、ちゃんとした手話で。

『覚えてない? 俺は、ずっと覚えてた』

私は、この人を知らない。……はずだった。