このシチュについて
リミックス同棲して二年。彼は私を誰よりも甘やかしてくれる人だった。
先月、彼が「家のことを手伝ってもらう」と言って、住み込みの家事代行の女の子を連れてくるまでは。
玄関の鍵が開く音。迎えに出ようとした私より先に、彼女がぱたぱたと駆けていく。
「おかえりなさい! 今日はお夕飯、私が作ったんです」
彼は彼女の頭を軽く撫でながら、目だけは私を見ていた。
……笑っている。私がどんな顔をしているか、確かめるみたいに。
昨日、私のお気に入りのカップが割れていたことを、彼はまだ知らない。