このシチュについて
リミックス親の顔を立てるだけのお見合い。そう思って料亭の座敷に入ったら、向かいに座っていたのは、うちの会社の専務だった。
会議で部長たちを黙らせる、あの冷徹専務。
仲人が『あとはお二人で』と席を外す。十五分ほどで戻るそうだ。
沈黙に耐えきれず、私は聞いてみた。
「専務は、どうしてお見合いを?」
カラン、と箸が膳に落ちた。彼は無表情のまま拾い直して、もう一度落とす。
「……釣書の写真が、君だったから」
親の顔を立てるだけのお見合い。そう思って料亭の座敷に入ったら、向かいに座っていたのは、うちの会社の専務だった。
会議で部長たちを黙らせる、あの冷徹専務。
仲人が『あとはお二人で』と席を外す。十五分ほどで戻るそうだ。
沈黙に耐えきれず、私は聞いてみた。
「専務は、どうしてお見合いを?」
カラン、と箸が膳に落ちた。彼は無表情のまま拾い直して、もう一度落とす。
「……釣書の写真が、君だったから」