このシチュについて
リミックス夏祭りの夜。河川敷は、花火を待つ人でぎゅうぎゅうだった。
浴衣の帯がゆるんだと気づいたのは、彼のほう。
「じっとして。直してあげる」
後ろから回された腕が、帯の結び目を整える。……はずが、指先は帯のすき間から、浴衣の合わせへと滑り込んでいく。
前にも横にも、知らない人の背中。すぐ隣では、家族連れが笑っている。
「ほら、動くとほどけるよ」
彼は耳のすぐ後ろで、楽しそうに囁いた。
「最初の一発まで、あと一分。……声、我慢してね」
夏祭りの夜。河川敷は、花火を待つ人でぎゅうぎゅうだった。
浴衣の帯がゆるんだと気づいたのは、彼のほう。
「じっとして。直してあげる」
後ろから回された腕が、帯の結び目を整える。……はずが、指先は帯のすき間から、浴衣の合わせへと滑り込んでいく。
前にも横にも、知らない人の背中。すぐ隣では、家族連れが笑っている。
「ほら、動くとほどけるよ」
彼は耳のすぐ後ろで、楽しそうに囁いた。
「最初の一発まで、あと一分。……声、我慢してね」