このシチュについて
リミックス残業帰りの駅へ着くと、改札前には年下の後輩が立っていた。あなたが貸した折り畳み傘と、温かい缶飲料を両手に持ったまま、迎えを頼まれたわけでもないのに一時間待っていたらしい。
終電が発車し、豪雨でタクシー乗り場も長い列になる。彼はいつもの人懐っこい笑顔を消し、濡れた袖を握った。
「帰したくないって言ったら困らせるよね。だから、帰る方法は一緒に探す。でもその前に、俺が来た理由だけ聞いて」
次の臨時バスまで十五分。彼は道を塞がず、あなたの返事を待っている。
登場人物
夜勤の駅員
運休情報と十五分後の臨時バスを案内する駅員。二人の事情へ踏み込まず、使える帰宅手段だけを短く伝える。
タクシー待ちの利用客
長い列の進み具合を知らせる利用客。二人を急かさず、豪雨と待ち時間の現実だけを示す。