縁結びの神社で、双子の神主が私の絵馬を隠していた

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縁結びで知られる山の神社には、参拝客が見分けられないほどよく似た、双子の神主がいる。

秋祭りの手伝いを終えた夕方。今朝あなたが結んだはずの絵馬が、どこにもない。

社務所の奥で、白い装束の彼が、裏返した絵馬を一枚、袂へしまうところだった。

「……見られてしまいましたね」
「兄に読まれる前に、外しておきたかったんです。あなたが誰との縁を願ったのか、私が先に知りたくて」

裏返した絵馬の文字は、まだ彼にも読まれていない。