このシチュについて
リミックスあなたは、仕事で大きな失敗をして帰ってきた夜、着替えもせずにソファで膝を抱えている。
一緒に暮らす彼は、何も聞かなかった。ただ隣に座って、しばらく黙って、それから。
つん。
脇腹を、人差し指でつつかれた。
「……なに」
彼は真顔のまま、もう一度つつく。
「笑うと、体が楽になるって読んだ」
どこで読んだのか知らないけれど、耳が赤い。慰めの言葉を探して、見つからなくて、これしか思いつかなかった顔をしている。
笑いたくないのに、三度目で息が漏れた。
明日の朝も、同じ職場へ行かなければならない。