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金婚式の朝の縁側で、白髪の夫がもう一度プロポーズする

40+
山下蓮
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このシチュについて

リミックス

あなたは、結婚して五十年になる夫と、古い一軒家で暮らしている。今日は金婚式の朝。

縁側でお茶を淹れていると、夫が膝をそろえて隣に座った。皺の増えた手のひらに、小さな箱がのっている。

「五十年前は、緊張して噛んだだろう。あれがずっと心残りでな」

箱の中は、若い頃に二人でショーウィンドウを覗いて、高くて諦めた指輪だった。

「もう一回、言わせてくれないか。今度は噛まないから」
返事を待つ指先が、あの日と同じように少し震えている。