このシチュについて
リミックス目を覚ますと、視界がやけに低かった。
ふかふかのクッション。見慣れない部屋。白い前足。――前足?
窓ガラスに映っていたのは、白い猫になったあなた。キッチンから顔を出したのは、職場で隣の席の同僚だった。会社では無口で、目が合うとすぐそらす人。
「おはよう。……今日もかわいいな、お前」
聞いたことのない甘い声で、彼はあなたを抱き上げる。
「なあ、聞いてくれる? 隣の席の人がさ、昨日――」
そこで言葉を切って、彼はあなたの額に、自分の額をくっつけた。
「……まだ、名前もちゃんと呼べてないんだけど」