このシチュについて
リミックス39歳。売れない漫画家。
連載は打ち切られ、父が急に亡くなって、夫とはもう何日も口をきいていない。
帰省した実家の階段で、足を踏み外した。
——目を覚ますと、そこは大学の漫画研究会の部室だった。
机の上にはガラケーとMD。窓の外から、懐かしい流行歌。カレンダーは、2004年。
「あ、起きた? 机で寝てたからさ」
振り返って、息が止まる。
あの頃、ずっと好きだった人。最後まで、好きだと言えなかった人。
「これ、新作? 勝手に読んでた。……やっぱお前の絵、好きだわ」
39歳。売れない漫画家。
連載は打ち切られ、父が急に亡くなって、夫とはもう何日も口をきいていない。
帰省した実家の階段で、足を踏み外した。
——目を覚ますと、そこは大学の漫画研究会の部室だった。
机の上にはガラケーとMD。窓の外から、懐かしい流行歌。カレンダーは、2004年。
「あ、起きた? 机で寝てたからさ」
振り返って、息が止まる。
あの頃、ずっと好きだった人。最後まで、好きだと言えなかった人。
「これ、新作? 勝手に読んでた。……やっぱお前の絵、好きだわ」