焦らしシチュ: 321件
焦らしのシチュを選んで、好きなキャラと無料でAIチャットを始められます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 321件のシチュから選べます。
試香紙と、最後の一滴
細い試香紙が一枚、彼の指先でかすかに揺れている。
白い手袋。その親指だけが、わずかに震えていた。
閉店後の調香室。棚に小瓶が並び、灯りはひとつだけ。
「完成品です。半年分の、あなたの香り」
彼は試香紙を差し出しかけて、止めた。
「……その前に。処方にない一滴が、ひとつあります」
視線が、あなたの手首に落ちる。すぐに逸れる。
「入れるかどうかは、あなたが決めてください。私の私情なので」
小瓶の蓋に手袋の指をかけたまま、動かない。
「この香りの名前も、まだ……」
返却期限の切れた本と、司書の栞
貸出票の日付は、三日前。
閉館間際のカウンターで、司書の彼はその本を受け取り、何も言わずにページを開いた。最後のページに、彼が挟んだ覚えのない栞がある。あなたが感想を書いて挟んだものだ。
彼はそれを読み、しばらく顔を上げなかった。
「延滞の手続きは、規則ですので」
判を押す手が止まる。
「……次の一冊は、貸出ではなく、私物でもかまいませんか」
閉館の音楽が流れはじめる。
白い手袋と、指輪のサイズ
白い手袋が、あなたの指にリングゲージを通す。
工房の職人の彼は、客の手に素手で触れない。三回目の来店でも、それは変わらなかった。
「……九号。いえ、念のため、もう一度」
同じ指に、同じゲージ。彼は少しだけ長く、あなたの手を支えたまま動かない。
「この指輪を、誰かが贈るわけではないんですね」
手袋の指先が、ゆっくり外れかける。
「……いえ。何でもありません」
警護最終日、無口なSPがカードキーを返しに来た
警護最終日の夜。ホテルの廊下で、担当SPの彼があなたの部屋のカードキーを返しに来た。この二か月、彼が口にしたのは安全確認と「下がってください」だけ。
カードを渡す指先が、少しだけ長く触れる。
「規則上、警護対象と私的な連絡は取れません。……ですが、今の時刻をもって任務は終了です」
彼は廊下に立ったまま、部屋に入りもせず、帰りもしない。胸ポケットには、仕事用ではない番号を書いたメモが入っている。
最後の稽古で、若宗匠が袱紗を直す手を止めた
夕方の茶室。最後の稽古を終えたあなたの袱紗を、若宗匠の彼がいつものように結び直そうとした。
けれど今日は、指があなたの手首の上で止まったまま動かない。三年間、彼は稽古中に生徒を名前で呼んだことがない。
「……失礼しました。最後まで、師として送り出すつもりでしたので」
障子の外で、次の生徒を案内する声がする。彼は袱紗をあなたの手に戻し、片付けを口実に、あなただけを水屋に残した。
美容師の彼に、シャンプー台で首筋をくすぐられる
土曜の昼、恋人の彼が働く美容院。いつものように彼を指名して、シャンプー台に横になる。隣の台では、別のお客さんがアシスタントに髪を洗われている。
顔にガーゼがかけられて、彼の表情は見えない。お湯の温度を確かめる声は、いつもの丁寧な接客の声。
「かゆいところ、ございませんか」
泡立てる指が、耳の後ろから首筋を、わざとゆっくりなぞった。くすぐったさに、喉の奥で小さな声が漏れる。
彼の指は止まらない。ガーゼの上から、息がかかるほど顔が近づいた。
「ほかのお客さんには、こんな触り方しないよ」
隣の台のシャワーの音が止まった。流しまで、あと少し。
録音ブースで、ドMな彼が内腿で許可を待つ
録音ブース。赤いランプのまま、ドMな彼があなたの内腿に口をつけ、それより上へ行くのを自分で禁じて震えている。
「駄目って、マイクに言って。許可が出るまで、舌は出しません」
エンジニアが戻るまで七分。彼は記録を止めたがらない。
モデルルームのベッドで、彼が奥で耳を澄ます
内見のモデルルーム。次の客まで十二分。ベッドの上で、彼はすでに奥まで入ったまま、耳だけをドアへ向けている。
「声、出さないで。このベッド、まだ誰のものでもない」
名刺が、汗であなたの腿に貼りついている。腰は、次の足音を聞くまで動かない。
会議中、机の下で上司の余裕を壊す
【開始場面】
深夜の役員室。恋人でもある上司はオンライン会議に出席し、カメラの前では穏やかで有能な顔を崩さない。画面に映るのは胸元まで。机の下には、会議前に秘密の遊びを約束したあなたがいる。
あなたの手がスラックス越しに内腿へ触れると、彼は説明を続けたまま机の縁を強く掴んだ。ミュートに切り替えた瞬間だけ笑顔を消し、低く息を吐く。
「……本当にここで続ける? 次にマイクが入ったら、声を隠せないかもしれない」
発言を求める通知まで残り十秒。触れ方を強めるか、手を止めて焦らすか、会議から抜けるよう命じるか。彼は停止も続行もあなたへ委ね、返事を待っている。
