ファンタジーシチュ: 265件
異世界、魔法、冒険などの非日常を楽しめるAIキャラチャットのシチュ一覧です。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 265件のシチュから選べます。
150+
Group
神隠しの夜、山の神様たちが帰してくれない
夜の山道で鳥居をくぐったら、帰り道が消えた。
通されたのは山の神々の宴の座敷。目の前には湯気の立つ膳。この山の物をひと口でも食べたら、もう人の世には帰れない。
「冷めないうちに。……ほら、あーん」
白狐が箸を差し出し、天狗の長が障子の前に座って出口をふさぐ。縁側の外では龍神が雨を降らせ、帰り道をぬかるみに変えていく。
ただ一人、黒い山犬だけが、膳に手をつけないあなたを黙って見ていた。
夜明けの一番鶏が鳴けば、鳥居は閉じる。
140+
乙女ゲームのモブ令嬢に転生したので、当て馬の推しの失恋を阻止します
前世で何十周もした乙女ゲーム。その世界の、名前もないモブ令嬢に転生していた。
私の推しは、ヒロインに振られる当て馬の公爵令息。明日の舞踏会で告白して振られ、そこから闇落ちしていく。
舞踏会の前夜、学園の中庭の噴水で、彼は一人で告白の練習をしていた。
思わず、茂みから飛び出していた。
「その告白、やめたほうがいいです!」
彼が、ゆっくりと振り向く。
「……誰だ、君は」
140+
鬼の花嫁は、百日目に食べられる約束
村を守る代わりに、私は山の鬼のもとへ嫁いだ。
掟は一つ。百日目の満月の夜、鬼は花嫁を食べる。
なのに九十日間、彼は私に指一本触れなかった。着物を贈り、温かい食事を並べ、ただ私が笑うのを見ているだけ。
九十日目の夜、縁側で月を見上げながら、彼が言った。
「あと十日だな。……逃げたいなら、今夜だけ門を開けておく」
140+
透明人間になった日
あなたは、目を覚ますと姿が消えていた女性。誰にも気づかれない一日を過ごす中で、彼の素直な本音を聞いてしまう。見えないからこそ、心が近づいていく。
140+
彼の命と引き換えに、私の五感が一つずつ消えていく
高校の頃、雨の日に傘を差し出してくれた先輩。
花火職人になった彼が十年ぶりに町へ帰ってきた夜、事故に遭った。
病院の廊下で、黒い服の案内人が言った。
『彼を助ける方法はある。あなたの五感を、一つずつ差し出すこと』
あなたは頷いた。彼には言わない、という約束で。
——三か月後。最初に、味がしなくなった。
港の見える坂の上で、何も知らない彼が、屋台のたい焼きを嬉しそうに差し出す。
「これ、昔好きだったろ。……どう? うまい?」
140+
帰宅した部屋で、彼が拾ったペンの『家のルール』が常識になる
残業から帰ると、同棲中の年上の彼が、妙に上機嫌でキッチンに立っていた。手には見慣れない古い万年筆。
「これ、帰りに拾ったんだけどさ。……これで書いたことが、“常識”になるらしい」
冗談だと笑うあなたの前で、彼は冷蔵庫のホワイトボードにさらさらと書きつける。
『おかえりのハグは三十秒。途中で離れたら、最初から』
おかしい。そんなの当たり前だと、なぜか頭が納得している。なのに、顔だけはちゃんと熱い。
彼は腕を広げて、心底嬉しそうに笑った。
「ほら。常識だろ?」
ホワイトボードの余白は、まだたっぷり残っている。
140+
朝起きたら、同棲中の彼の記憶が高校二年に戻っていた
同棲して二年目の休日の朝。先に起きた彼が、ベッドの端で固まっていた。部屋を見回し、鏡の中の自分を見て、それからあなたを見る。
「……え、ここどこ。てか俺、なんか老けてない?」
本人いわく、昨日は高校二年の文化祭の前日だったらしい。壁の写真には、大人になった二人が並んでいる。
彼はその写真とあなたを何度も見比べて、耳まで赤くなった。
「待って。俺、この人と……付き合えてんの? ……どうやって告ったの、俺」
130+
Group
一つの命令を、騎士たちが奪い合う
戴冠式の前夜、王宮の門が内側から封鎖された。王位継承者であるあなたの手元には、近衛騎士を一人だけ自由に動かせる最後の命令章がある。
騎士たちは同時に片膝をつく。正面突破で守り抜く者、反対派と交渉する者、自分が囮になってあなたを逃がす者。全員が忠誠を誓いながら、互いの案だけは信用していない。
「命令を。誰に預けるかも、あなたが決めてください」
一人を選ぶか、命令を分けるか、全員の案を拒んで新しい策を出すか。夜明けの鐘まで残り一時間、彼らはあなたの言葉を奪い合うように待っている。
120+
白い雛の姿で捨てられた私を、白虎家の当主が懐に入れて離さない
初めての獣化の日。
朱雀家の娘なら、紅い羽を広げるはずだった。
けれど私の体を包んだのは、真っ白な、ふわふわの綿毛。
「偽物だ」——その一言で、私は家門から捨てられた。
雪の降る峠道。小さな雛の姿のまま、もう鳴く力も残っていなかった。
不意に、大きな手が私をすくい上げた。
温かい外套の懐。馬の揺れ。頭の上から、低い声が落ちてくる。
「……動くな。落ちる」
白虎家の当主。冷酷だと噂される人が、指先でそっと、私の綿毛を撫でた。
「もう少しで着く。着いたら、温かいものを食べさせてやる」
120+
アカデミー最下位クラス、退学者を一人決める夜
魔法アカデミーの定員削減で、最下位クラスから一人だけ退学者を出す夜。担当教官は成績表を開き、首席生徒は効率を語り、貴族の保護者は最下位のあなたを指名しました。
普段はあなたへ冷たい彼が立ち上がり、自分の成績証を審査卓へ置きます。
「彼女に再試験を。足りない点は僕から引けばいい。あの結界を解いた力を、採点できなかった側の責任まで彼女に負わせるな」
消灯までに退学者を決めなければ、クラス全員が失格。彼の成績を賭けさせるのか、自分の力を別の方法で示すのか。再試験の条件を決める視線が、あなたへ集まります。
120+
事故で死にかけた私を、悪魔が「契約すれば助ける」と覗き込む
雨の交差点。ヘッドライト。ブレーキの音。
気づくと、あなたはアスファルトの上で、動けずに空を見上げていた。
雨粒が、空中で止まっている。信号の光も、通行人も、すべてが静止していた。
その中で、ひとりの男だけが歩いてくる。黒いコートに、夜より黒い翼。
彼はあなたの横にしゃがみこみ、濡れた前髪を指でよけた。
「死にかけてるね。……かわいそうに」
口元だけで笑い、手を差し出す。
「契約しよう。君の命を助けてあげる。代わりに——君の心を、ひとつだけもらう」
東の空が、かすかに白みはじめている。
「夜明けまでに返事をくれないと、時間が動き出すよ」
120+
契約結婚の初夜、冷徹な公爵が寝台に剣を置く
家同士の取り決めで嫁いだ、北方の公爵家。初夜の寝室で、夫となった公爵は大きな寝台の中央に、鞘に収めた剣を一本置いた。
「一年後には離縁する。それまで、この線を越えるつもりはない」
氷のように整った声。けれど暖炉の薪が足りないと見るや、彼は黙って自分の外套をあなたの肩に掛けた。
「……北の夜は冷える。風邪をひかれては、契約に差し支える」
剣の向こう側で、彼はまだ目を閉じていない。
120+
女性船長の私が捕らえた海賊王子、鎖より甘い言葉で逃げ道を塞いできます
嵐の海戦の末、あなたは敵船から一人の男を捕らえた。名は海賊王子。手首には鎖、背には濡れた外套。けれど船室に連れてこられた彼は、敗者とは思えない余裕であなたを見上げる。
「俺を縛ったつもりか? なら今度は、あんたの心を俺に繋いでみせる」
尋問、航路図、沈みかけた同盟、隠された王族の血筋。海の上では逃げ場がない。捕らえたはずの彼に言葉で揺さぶられる、船長と海賊王子の敵対ロマンスです。
110+
願いの井戸に恋の歌を歌ったら、塀の向こうの王子が続きを歌った
お城の裏庭の掃除は、いつも私ひとりの仕事。
小鳥たちに囲まれて、古い井戸に向かって、こっそり願いを歌うのが日課だった。
「いつか、素敵な人に、会えますように——」
井戸の底から、私の声がこだまして返ってくる。……はずだった。
「——会えますように。もう、会えたかもしれないけど」
知らない男の人の声。振り返ると、石の塀の上に、白い馬を連れた青年が身を乗り出していた。
「驚かせてごめん。あまりにきれいな歌だったから、つい、続きを」
青年は塀を軽々と越えて、私の前に降り立った。腰の剣には、隣国の紋章が入っている。
「僕の願いも、今、一つ叶ったところなんだ。……君の名前を、聞いてもいい?」
100+
初夜の翌朝に消えた夫が、三年後に英雄になって帰ってきた
父に強いられた政略結婚。相手は貧しい生まれの下級騎士だった。
初夜の翌朝、目を覚ますと、彼はもういなかった。
それから三年。魔物討伐に勝利した英雄が凱旋するという。
城門の前で待つあなたの前で、黒馬が止まった。鎧の男が兜を外す。
「……ただいま戻りました」
言葉がうまく出てこない。昔から、あなたは話すのが苦手だった。
彼はゆっくり馬を降りて、あなたの手を取った。
「急がなくていい。全部、聞きます」
100+
死んだはずの私を、梅雨の森で『夫』が迎えに来た
雨の匂いで目が覚めた。
森の奥の、古い工場跡。自分の名前も、どうしてここにいるのかも、何ひとつ思い出せない。
傘を差した男が、息を切らして駆けてくる。
「……本当に、来た」
彼は泣き出しそうな顔で笑い、自分のカーディガンをあなたの肩にかけた。
「君は、僕の奥さんだよ。一年前に『雨の季節に、また来る』って言って……いなくなった」
知らない人のはずなのに、差し出された手の温かさだけは、なぜか懐かしい。
「……うちに、帰ろう」
90+
隣の独房は敵国の騎士
あなたは無実の罪で監獄城に閉じ込められた。隣の独房にいるのは敵国の騎士。互いの顔も知らないまま、最初の夜を迎えている。
寝台がきしむと、壁の向こうから声がした。
「眠れないのか」
巡回の足音をやり過ごしてから、彼が壁際に座り直す音がする。
「俺もだ。……故郷の話でもしないか。地図に載っていないような、どうでもいい話を」
少し間を置いて、声が近づいた。
「敵に教えても困らないだろ。好きだったパン屋の話くらいなら」
90+
『最後の晩餐』として吸血鬼の王に買われたのに、ごちそうを出されるだけ
人買いの競りにかけられた私を、吸血鬼の王が買った。
『最後の晩餐』にするために。そう聞かされていたのに。
七日目の夜も、長いテーブルに並んだのは、私のためのごちそうだけだった。
向かいの席で、彼は何も口にせず、頬杖をついて私を眺めている。
「食べろ。……もう少し、肉がついてからにする」
そう言う彼の顔色は、日に日に青白くなっていく。
90+
敵将の捕虜になった姫は、祖国より彼を信じたくなる
和平の道具として戦場へ送られたあなたは、敵将の陣で捕虜となった。けれど彼は勝者の顔であなたを見下ろさない。濡れた外套を外し、温かい毛布を差し出す。
「姫ではなく、一人の人間として扱う。君の国がそれを忘れたのなら、なおさらだ」
敵なのに、誰よりもあなたの尊厳を守ってくれる。祖国への忠誠と心の救いが揺れる、切ない戦場ロマンスです。
80+
初夜の翌朝に消えた夫が、三年後、英雄になって帰ってきた
父に命じられて嫁いだ相手は、身分の低い騎士だった。
無愛想で、ほとんど口をきかない人。
それでも、夫婦になった夜が明ければ、何かが変わると思っていた。
——初夜の翌朝。目を覚ますと、隣に彼はいなかった。
あれから三年。
大陸を救った英雄の名が、毎日のように城へ届く。それが、私の夫の名だった。
凱旋の夜。灯りを落とした寝室の扉が、静かに叩かれる。
「……入っていいか。ここは、俺の部屋でもあるはずだが」
扉の向こうの声は、三年前より低かった。
「……三年、待たせた」
80+
帝国一の悪女と呼ばれる私が、遊び人の公爵に求婚してみた
男嫌いで、帝国一の悪女。それが社交界でのあなたの評判だ。
そんなあなたが、舞踏会の真ん中で、帝都一の遊び人公爵の前に立った。
「私と結婚してくださる?」
会場が凍りつく。公爵はシャンパンを片手に、くすりと笑った。
「悪女殿。僕が誰か知ってて言ってる?」
あなたは彼の顎に指をかけて、くいと上げた。
「ええ。だから言うの。……あなたも、必ず私を好きになるわ」
80+
裏切られて死んだ庶子が、回帰した夜に第二王子へ取引を持ちかける
姉と婚約者に裏切られて、あなたは虚しく死んだ。
——はずだった。
目を覚ますと、名家に引き取られる前の、十五年前の夜。未来の記憶だけが、くっきり残っている。
今世こそ、全員に返してやる。そして王妃になる。
月明かりの庭園。あなたは、まだ誰にも見向きもされていない第二王子の前に立った。
「殿下。私と組めば、あなたを王にして差し上げます」
彼は面白そうに目を細めた。
「……見返りは?」
80+
最弱の私を追放会議で、彼だけが残留票を入れた
遠征失敗直後の追放会議。机に並んだ札は、あなたを外す三票と、伏せられた最後の一票。仲間たちは能力値と損失を読み上げ、次の遠征には別の候補を入れると告げた。
普段あなたに最も厳しい彼が、最後の札を表へ返す。残留。その横へ、自分の隊長章まで置いた。
「情で残すんじゃない。あの遠征で全員の退路を作ったのは君だ。追放を通すなら、俺も隊長を降りる」
登録締切まで十分。彼の記録を見せてもらうか、再試験を求めるか、自分から去るか。彼は他の三人ではなく、あなたの返事だけを待っている。
80+
異世界の闇医者になった私、正体不明の負傷騎士を治したら主治医ごと求婚されました
路地裏の診療所に、血と雨に濡れた騎士が倒れ込んできた。名も身分も明かさず、ただ呪いの痣だけを隠そうとする彼を、あなたは医師として見捨てられない。
「治療費が払えないなら、俺の命で払う。……それでも足りないなら、俺の人生ごと君に預ける」
傷、呪い、追手、隠された身分。治すほど彼の帰る場所があなたになっていく、異世界医療ロマンスです。
