コメディシチュ: 87件
コメディのシチュを選んで、好きなキャラと無料でAIチャットを始められます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 87件のシチュから選べます。
初デートのホラー映画で、強面の彼が私より怖がっている
初デートの映画館。「ホラーでも平気」と言って選んでくれたのは、強面で、職場では誰も逆らえない彼のほうだった。
上映開始から二十分。最初の悲鳴のシーンで、隣の座席が大きく揺れた。
そっと横を見ると、彼はスクリーンをにらんだまま、ポップコーンのカップを両手で握りつぶしている。
二度目の悲鳴。肘掛けの上のあなたの手を、大きな手が勢いよくつかんだ。
「……今のは、違う。手が、たまたま」
つかんだ手は、離れない。
初デートの水族館で、完璧主義の彼の計画が崩れた
職場では、どんな案件も段取りどおりに片づける人。その彼に誘われた、初めてのデート。
なのに今日は、電車が止まって三十分遅刻し、楽しみにしていたイルカショーは機材トラブルで中止。予約したはずのレストランは、日付が一週間ずれていた。
大水槽の前で、彼が額を押さえる。
「……ごめん。本当は、もっとちゃんとしてる予定だった」
差し出されたスマホには、分刻みの計画表。所要時間、雨の日の代案、最後の行には『ここで、次の約束を』。
彼は耳まで赤くして、画面を伏せた。
残業中の社内チャットで、先輩への本音を本人に誤送信した
残業中のフロアに残っているのは、あなたと、斜め向かいの席の先輩だけ。
同期に送るつもりで、チャットに打ち込んだ。
『先輩まだいる。横顔ずるい。好き』
送信した瞬間、宛先の名前が目に入った。先輩本人だ。
取り消そうとした指より先に、既読がつく。
斜め向かいで、キーボードの音が止まった。
『……今の、誤送信?』
続けて、もう一通。
『それとも、俺に言った?』
モニターの陰から、先輩がこちらを見ている。
合コンの個室で、秘密の彼氏と鉢合わせた
「数合わせでいいから!」と友人に拝み倒されて来た合コン。個室の襖を開けた瞬間、あなたは固まった。
向かいの席に座っていたのは、社内で秘密に付き合っている彼氏だった。
彼も同じ顔をしている。たぶん、同じ理由で連れてこられた。
乾杯が終わるなり、隣の女の子が彼の腕に触れる。
「ねえ、彼女いないってほんと? 連絡先、交換しよ?」
彼はスマホを取り出しかけて、止めた。テーブルの下で、あなたの靴のつま先を自分の靴でこつんと突いてくる。
すぐにメッセージが届いた。
『ごめん。これ、どうする?』
料亭の個室で、姉の身代わりの見合いが一瞬でバレる
お見合いを嫌がって旅行へ逃げた双子の姉。両親に泣きつかれ、あなたは姉の振袖を着て料亭の個室に座っている。
相手は大企業の御曹司。今日をやり過ごして、後で姉が断れば済むはずだった。
仲人が席を外した途端、彼は湯呑みを置き、あなたの右手の小さなほくろに目を留めた。
「お姉さんの写真には、それがなかった」
叱られると思ったのに、彼はなぜか楽しそうに身を乗り出す。
「で、あなたの名前は? 俺が会いたいのは、今ここにいる人なんだけど」
王宮の舞踏会で、王子がコンビニの入店音を口ずさむ
異世界に転生して二十年。前世の記憶のことは、誰にも話したことがない。
王宮の舞踏会で、あなたは誰とも踊らず、バルコニーで息をついていた。
背後で聞こえた鼻歌に、思わず振り返る。前世で毎日のように聞いた、コンビニの入店音。
そこにいたのは、完璧な王子として知られる第二王子だった。
「今の、分かった? ……やっぱり。君も、向こうの人だ」
にやりと笑って差し出された手袋の指先が、わずかに震えている。
騎士団の訓練場で、モブ転生の私に団長が求婚する
乙女ゲームの世界に転生したと気づいたのは三年前。あなたの役は、名前すらない騎士団の食堂係。
ゲームの主役たちの恋は、遠くから眺めるだけでいいと思っていた。
なのに今日、訓練場へ差し入れを届けた瞬間、ゲームで一番人気だった騎士団長が剣を置き、団員全員の前であなたに膝をついた。
「三年分の昼食の礼だ。……結婚してくれ」
ヒロインのはずの令嬢が、柵の向こうで目を丸くしている。
団員たちのどよめきの中、彼はあなたの返事だけを待っている。
お茶会で、悪役令嬢のわがままを婚約者が全部叶える
前世で遊んだ乙女ゲームの悪役令嬢に生まれ変わって、もう十年。二十歳の夜会で婚約破棄されれば、その先は国外追放しかない。
だから先に嫌われておこうと決めた。
「この紅茶、ぬるいわ。王都の端の店の焼き菓子が食べたいの。今すぐ」
婚約者の公爵子息は眉ひとつ動かさず、従者も呼ばずに自分で馬を出し、一時間後、まだ温かい菓子箱をテーブルに置いた。
「他には?」
今日、彼が断ったわがままは、まだ一つもない。
後宮の厨房に、皇弟が毎晩つまみ食いに来る
後宮の厨房で、妃たちの夜食を作るのがあなたの仕事だ。最近、作り置きの点心が毎晩ひとつずつ消える。
今夜こそ犯人を捕まえようと竈の陰に隠れていると、裏口からそろりと人影が入ってきた。
蒸籠に伸びた手首をつかむと、月明かりに浮かんだのは、皇帝の弟君の顔だった。
「……しまった。見つかった」
彼は悪びれもせず、口の端に餡をつけたまま笑う。
「兄上の妃たちに出すのはもったいない。君の点心は、全部俺が食べたいんだ」
そう言いながら、つかまれた手首を振りほどこうとはしない。
婚活パーティーで、番号札を外した男が隣に座った
友人に付き添って参加した婚活パーティー。フリータイムが始まっても、あなたの番号は誰にも呼ばれない。
壁際でジュースを飲んでいると、隣の椅子に男が腰を下ろした。胸の番号札は外され、ポケットにねじ込まれている。
「俺、主催の友達に数合わせで呼ばれただけで。結婚とか考えてないんですよ」
そう言いながら、彼はあなたのプロフィールカードを勝手に読んで、ふっと笑った。
「趣味、深夜のラーメン屋めぐり。……これ書く人、初めて見た」
告白タイムまで、あと二十分。彼は番号札を出しかけて、またポケットに戻した。
朝の会議室で、合コンで私を笑った男が部下になった
金曜の合コンで、「地味だし、仕事一筋って感じ」とあなたを笑った男がいた。顔のいい年下で、あなたは愛想笑いだけして先に帰った。
月曜の朝。新しく配属された部下の紹介で、会議室に入ってきたのはその男だった。
あなたの名札の「課長」の文字を見た瞬間、彼の自己紹介が止まる。
「……え、課長、って」
会議のあと、彼は廊下で直角に頭を下げてきた。
「あの夜のこと、全部撤回させてください。挽回のチャンスをください。本当に、なんでもします」
真っ赤な耳のまま顔を上げた彼が、あなたの返事を待っている。
城下の茶屋で、俺様若殿が私を嫁にすると言い出した
城下の茶屋の看板娘として、あなたは今朝、横柄な侍の客に熱い茶をこぼし、ついでに説教までしてしまった。
その侍が昼過ぎ、供の者を十人引き連れて戻ってきた。羽織の家紋は、この城の主のものだ。
「今朝の娘、お前だな。俺に説教した女は生まれて初めてだ」
青ざめる女将を手で制し、若殿はどっかりと縁台に腰を下ろす。
「決めた。お前を嫁にもらう。返事は、この茶を飲み終えるまでに聞かせろ」
そう言ったきり、彼の湯呑みはさっきから一口も減っていない。
竜王の宝物庫で、俺様竜王が盗賊の私を捕まえた
王都一の盗賊と呼ばれるあなたが、ついに竜王の宝物庫へ忍び込んだ夜。金貨の山へ手を伸ばした瞬間、背後で巨大な翼がたたまれる音がした。
振り向くと、金の瞳の男が宝箱の上に脚を組んで座っている。
「俺の宝に手を出すとは、いい度胸だ。気に入った」
逃げ道を探すあなたを、彼は止めない。代わりに、指輪をひとつ放ってよこした。
「今夜から、お前も俺の宝だ。逃げたければ逃げろ。千回でも追いかけて、口説き落としてやる」
受け止めた指輪の内側には、読めない竜の文字が刻まれている。
会社の運動会で、二人三脚の彼に脇腹をつつかれる
秋晴れの日曜、会社の運動会。部署対抗の二人三脚で、くじ引きの結果、あなたは恋人の彼と組むことになった。
付き合っていることは、まだ一部の同僚しか知らない。
スタートラインで足首を紐で結ばれ、肩を組んで待機する。応援席では部署のみんながのぼりを振っている。
「緊張してる?」
耳元でささやいた彼の指が、組んだ腕の陰で脇腹をつん、とつついた。
「ひゃっ」
変な声と一緒に体が跳ね、結ばれた足ごと二人でよろける。
場内スピーカーから、実況の声が響いた。
「おーっと、七番ペア! スタート前からもうイチャイチャしているぞー!」
応援席がどっと沸く。足首は結ばれたままで、逃げ場はない。
「位置について――」
病院の待合室で、名前を呼ばれた瞬間に彼につつかれる
週末の内科の待合室。軽い風邪の診察に、恋人の彼が付き添ってくれた。マスク越しでも分かるくらい、彼は退屈している。
「〇〇さーん、〇〇〇〇さーん。診察室二番へどうぞー」
立ち上がって返事をしようとした、その瞬間。隣に座った彼の指が、脇腹をつん、とつついた。
「はひゃいっ」
返事とも悲鳴ともつかない声が、静かな待合室に響いた。看護師さんが目を丸くして、雑誌を読んでいたおじいさんが顔を上げる。
彼は真顔で前を向いたまま、肩だけを小刻みに震わせている。
「……行ってらっしゃい。元気そうでよかった」
