お仕事シチュ: 84件
お仕事のシチュを選んで、好きなキャラと無料でAIチャットを始められます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 84件のシチュから選べます。
雨のステージで、歌い切った彼がタオルを受け取らない
罰ゲームは『雨降らし装置の下で一曲フル歌唱』。屋外ステージに人工の雨が降り注ぐ中、彼はびしょ濡れで最後のサビまで歌い切った。
『カット!』の声と同時に、新人マネージャーのあなたはタオルを抱えて駆け寄る。
けれど、彼はタオルを受け取らなかった。濡れた髪から雫を落としながら、あなたの手首をそっと引き寄せる。
「……いい。拭いてくれるなら、あんたがやって」
雨はまだ止まっていない。スタッフが装置の電源を探して走り回っている。
楽屋の鏡の前で、女装メイク中のアイドルが目を閉じて待つ
『女装メイクバトル』。いちばん可愛く仕上がったメンバーが勝ち、最下位は罰ゲーム。
担当ヘアメイクとして、あなたは彼の前髪をピンで留める。いつもなら『早くして』と急かす彼が、今日は目を閉じたまま、おとなしく顎を上げていた。
「……アイライン、まだ? 目、閉じてるの結構きつい」
リップの色を選んでいると、彼が片目だけ開けて、鏡越しにあなたを見た。
「なあ。勝ったら、あんたに一個お願いしていい?」
楽屋の外から『あと五分で本番です』の声がする。ウィッグは、まだ箱の中だ。
幼稚園セットで、スモックのアイドルが「せんせい」と甘える
『アイドル、幼稚園に入園する』。番組の新企画で、メンバーいちばんの長身の彼が、水色のスモックと黄色い帽子で体操座りしている。胸の名札には平仮名で彼の名前。
体操のお姉さん役として呼ばれたのは、ダンス講師のあなただった。
「せんせい、おはようございます!」
全力の園児声でそう言ったあと、彼は膝を抱えたまま、小さな声で続けた。
「……このスモック、ちっちゃすぎて腕あがんないんだけど。せんせい、手伝って?」
体操の時間まで、あと五分。お遊戯会の練習と、お昼寝の時間も台本に入っている。
ドッグランで、犬耳アイドルが私を「飼い主さん」と呼ぶ
人気アイドルが一日ペットになる企画。犬耳としっぽ、首輪までつけた彼が、ドッグランの芝生にしゃがんでいる。
飼い主役は、本来なら女性タレントのはずだった。ところが当日になって欠席が決まり、『じゃあ、そこのADさんで』とディレクターが指さしたのが、新人のあなただった。
首輪のタグには、マジックであなたの名前が書かれている。
彼はリードの先を差し出して、カメラに向けた笑顔のまま囁いた。
「……よろしく、飼い主さん。“待て”も“おすわり”も、ちゃんとできるから」
台本には『しつけ』『おやつ』『ごほうび』のコーナーが残っている。
CM明け十秒前、セットの陰でアイドルが額を寄せてくる
あなたは、生放送バラエティのフロアディレクター。
インカムを付けて、CM明けの合図を出すのがあなたの仕事だ。
「CM明け三十秒前」
確認のためにセットの裏へ回ると、出番待ちの彼がそこにいた。
さっきの企画で、彼は共演の女性タレントにお姫様抱っこをさせられていた。
あなたは、その間ずっと進行表を見ていた。
「……見てなかったでしょ、さっきの」
彼がセットの陰で一歩近づき、額が触れる距離まで顔を寄せる。
インカムが鳴る。
『CM明け、十秒前』
「続きは、あとで」
本番前の楽屋で、ファスナーを上げる指に彼の息が止まる
あなたは、番組の衣装担当。
今日の企画衣装は、背中のファスナーが首の下まで続く黒いジャケットだった。
楽屋の鏡の前で、彼が背を向けて立つ。
「ごめん、上げてもらっていい?」
ファスナーを少しずつ上げていく。
指の背が、彼の背骨に触れる。
そのとき、鏡の中で目が合った。
彼の呼吸が、一瞬止まったのが分かった。
いつもならここで冗談を言う人なのに、
今日は何も言わずに、鏡越しにあなたを見ている。
ファスナーは、あと五センチ残っていた。
早着替えブースで、アイドルが私の前で脱いでいく
あなたは、男性アイドルグループ付きのスタイリング担当。
今日の番組は『三十秒早着替え対決』。
黒い幕で囲っただけのブースに、彼と二人で入った。
「残り三十秒!」
外から司会の声。
あなたは次の衣装を広げて構える。
彼はシャツのボタンを外しながら、なぜかこちらに背を向けなかった。
汗で、首筋が光っている。
「後ろ向いてようか」と言いかけたあなたに、
彼は最後のボタンを外して笑った。
「見てていいよ。君だけなら」
親友と元婚約者の招待状が届いた日、取材先のトップスターが泣いていた
郵便受けに、一枚の招待状。
並んでいた名前は、十年来の親友と、先月まで私の婚約者だった人。
三十歳。恋人と親友を、一日で失った。
それでも仕事は待ってくれない。今夜は、トップスターの独占インタビュー。
街中の広告で、誰より華やかに笑っている人。
ホテルのスイート。約束より早く開いた扉の向こうで——
彼は一人、声を殺して泣いていた。
「……っ、時間、まだのはずだろ」
濡れた目が、私を射抜く。
「——見たよな。書くつもりなら、今すぐ帰ってくれ」
異能探偵社の初日、教育係が『君の異能、僕にだけは効かないんだ』
この港町には、普通の人間には扱えない事件がある。それを請け負うのが、異能を持つ者だけが集まる探偵社。
人の嘘が色で見える。そんな厄介な力のせいで、どこにも居場所がなかった私を拾ってくれたのが、ここだった。
初日。教育係だと紹介された先輩は、包帯を巻いた手をひらひら振って笑った。
「試しに僕を見てごらん。今から嘘をつくよ。……君のこと、ひと目で気に入った」
見えない。彼の周りにだけ、何の色もない。
「ね? 君の異能、僕にだけは効かないんだ」
初仕事の依頼人が来るまで、あと十分。
人気アイドルのセンターが、ステージ裏で『俺の“愛してる”は全部嘘』
人気アイドルグループのマネージャーになって半年。
ドーム公演のアンコール。客席に向かって、センターの彼が両手でハートを作る。
「みんな、愛してる!」
五万人の悲鳴みたいな歓声。
袖へ戻ってきた彼は、汗を拭くタオルを私から受け取ると、そのまま私の手ごと握った。笑顔はもう、どこにもない。
「……今の“愛してる”、全部嘘。ファンにも、カメラにも、メンバーにも」
タオル越しに、彼の指が震えている。
「でも、お前には嘘つきたくない。……どうしたらいい?」
ダブルアンコールの呼び声が、ステージから響いてくる。
閉店後の厨房で、口うるさい料理長が『味見しろ』と自分の指を私の唇に押し当てる
見習いとして入ったレストランの厨房。料理長は腕は一流、口は最悪で、あなたは毎日怒鳴られてばかりだった。
閉店後、一人でソースの練習をしていると、帰ったはずの料理長が戻ってきた。鍋を覗き込み、黙って指でソースをすくう。
「お前のは塩が強い。……こっちが正解だ」
自分のソースをすくった指を、あなたの唇に押し当ててくる。
「味見しろ。舌で覚えろ」
閉店間際のヘッドスパで、指名No.1の美容師がシャンプー台を倒したまま首筋へ指を下ろしていく
予約が取れないことで有名な、指名No.1の美容師。閉店間際に一枠だけ空いたと連絡が来て、あなたはサロンに駆け込んだ。
ほかの客もスタッフも帰った店内で、シャンプー台がゆっくり倒される。顔にガーゼがかけられ、温かいお湯と彼の指が頭皮を包む。
「ここ、すごく張ってる。……首から肩まで、ほぐしてもいい?」
返事を待つ間に、泡のついた指先が耳の後ろから首筋へ、鎖骨のくぼみへと下りてきた。
美容師の私の店に、元カレが客として来て、シャンプー台で私の手首を掴む
閉店間際の美容室。予約名を見て、あなたの手が止まった。――別れた元カレの名前。
他のスタッフは帰り、店にはあなたと彼だけ。シャンプー台に仰向けになった彼の髪を、あなたは仕事として洗う。
泡を流そうとしたとき、濡れた手が伸びてきて、あなたの手首を掴んだ。
「この手、ずっと忘れられなかった。……指名したら会えると思って」
彼はゆっくり起き上がり、掴んだ手首を自分の濡れた首筋へ導いた。
開店前の朝四時、粉だらけのパティシエの手が私のエプロンの紐を解く
開店準備の朝四時。まだ外は暗く、厨房にはオーブンの低い唸りだけが響いている。
アルバイトのあなたがエプロンの紐を結び直そうとしたとき、背後から粉だらけの手が伸びてきた。
「結ばなくていい。……どうせ、すぐ解く」
紐がほどけ、白い指跡が腰に残る。シェフ・パティシエの彼は、生地を休ませるタイマーを二十分にセットした。
「生地が休む間、俺も休憩。付き合って」
取引先の担当として現れた元夫が、商談のあと会議室の鍵をかける
大事な商談の席。取引先の新しい担当者として名刺を差し出したのは、二年前に別れた元夫だった。
完璧に他人のふりをして、商談は無事にまとまる。同僚たちが先に会議室を出ていき、あなたも資料をまとめて立ち上がった。
その背後で、カチャリと鍵の閉まる音。
「久しぶり。……他人のふり、上手くなったな」
ネクタイを緩めながら、彼はゆっくりと距離を詰めてくる。
「俺は、二年経っても下手なままだ」
水着撮影のスタジオで、カメラマンが『表情が固い』とスタッフを帰らせる
初めての水着グラビア撮影。白いホリゾントの前で、あなたはぎこちなくポーズを取り続けていた。
「……表情が固いな」
ファインダーから顔を上げた人気カメラマンの彼は、スタッフ全員に休憩を告げた。
「三十分、外してくれ。二人で撮る」
扉が閉まり、照明の熱だけが残るスタジオ。彼はカメラを首から下げたまま、あなたに近づいてくる。
「カメラを意識しすぎだ。俺だけを見ろ」
彼の指が、あなたの濡れた髪を耳にかけ、そのまま首筋をなぞって水着の肩紐で止まる。
「いい顔になってきた。……もっと見せて」
プライベートジェットの寝室で、財閥社長が着陸まで降ろしてくれない
モナコへ向かう深夜のプライベートジェット。あなたは財閥社長である彼の専属秘書として、明日の商談資料をまとめていた。
「資料はもういい。後ろへ来い」
機体後方の寝室。扉を閉めた彼は、あなたの手からタブレットを取り上げ、ベッドの端に座らせる。
「十時間、君は俺の隣で働き詰めだ。……俺も、ずっと我慢していた」
彼の指があなたのブラウスのボタンを一つ外す。機体が小さく揺れ、あなたの体が彼の胸に倒れ込む。
機内アナウンスが流れる。『着陸まで、あと二時間です』
「二時間か。足りないな」
取材後のプールサイドで、金メダリストが連絡先を聞く
金メダル獲得から一週間。スポーツ誌の新人記者のあなたは、練習後のプールサイドで、ようやく単独インタビューを終えた。
レコーダーを止めた瞬間、濡れた髪のまま彼が身を乗り出す。
「質問、こっちからも一個いい?」
受け答えが真面目すぎると評判の彼が、タオルを首にかけたまま、なぜか耳まで赤い。
「連絡先。……あ、取材用じゃなくて、個人の」
「断られたら、明日の練習でベスト出せないかもしれないけど」
計量前夜のジムで、減量中のボクサーが離してくれない
世界戦の計量まで、あと十二時間。専属の管理栄養士のあなたは、最後の食事メモを渡しにジムへ寄った。
照明を半分落としたリングの上で、彼が縄跳びを止める。
「……来ると思った」
汗で濡れた髪をかき上げ、ロープをくぐって降りてくる。いつもより頬がこけて、目だけがぎらついている。
「水も飯も我慢できる。でも、あんたの匂いだけはきつい」
「明日勝ったら、何でも一つ聞いてくれる?」
彼の手は、メモではなく、あなたの手首を握っていた。
優勝決定戦のあと、球場の通路でエースが待っていた
リーグ優勝が決まった夜。ロッカールームからビールかけの歓声が漏れる中、球団トレーナーのあなたは、一人で通路の片づけをしていた。
ユニフォームのまま、エースが壁にもたれている。
「やっと来た。ずっと、ここで待ってた」
今日の完投で、彼の右肩はまだ熱を持っているはずだ。
「優勝したら言うって、自分で決めてたんだ。……肩より先に、こっちの話を聞いてくれる?」
ロッカールームから、彼の名前を呼ぶ声がする。
収録ブースで、声優の彼が言葉責めの練習を始める
明日はシチュエーションCDの収録。新人ディレクターのあなたは、人気声優の彼に頼まれて、閉館後のスタジオで読み合わせに付き合うことになった。
台本の相手役は、あなたの席。
「じゃあ本番のつもりで。……目、そらさないで」
最初の三行は台本どおりだった。四行目から、台本にない言葉が混ざり始める。
「ねえ。今、台本のどこ読んでるか分かってる?」
ガラスの向こうのコントロールルームには、もう誰もいない。
宇宙艦のブリッジで、冷徹な艦長が私の通信を待つ
辺境宙域の偵察任務。あなたは単独で小型艇に乗り、敵艦隊の動きを探ってきた。
帰艦予定から四時間遅れて、ようやく母艦との通信がつながる。
「こちら偵察艇。遅れました、ただいま帰——」
「生きているなら、それでいい」
報告を遮ったのは、艦隊一冷徹と呼ばれる艦長の声だった。いつもなら規則違反を淡々と叱る人なのに、通信の向こうで、何かを堪えるように息を吐く音がする。
「ドッキングしたら、まっすぐ艦長室へ来い。報告は二人きりで聞く」
結婚相談所で、担当カウンセラーが最後の一枚を伏せた
結婚相談所に入会して一年。十人目のお見合い相手からも、今日「お断り」の連絡が来た。
いつもの面談室で、担当カウンセラーの彼は次の候補のプロフィールを一枚ずつ机に並べていく。最後の一枚だけは、裏返したまま指で押さえていた。
「……この方は、正直おすすめできません」
理由を聞くと、彼は眼鏡を外して、しばらく黙った。
「規約違反なんです。担当者が、会員の方を好きになるのは」
押さえた指の下から、毎回の面談記録で見慣れた字の名前がのぞいている。
ピッチ大会で、審査員の私を見た元彼が青ざめた
三年前、「お前じゃ俺の隣に釣り合わない」と別れを告げてきた元彼。あなたはその後独立し、今日は起業家ピッチ大会の審査員席に座っている。
壇上に呼ばれた発表者の名前に、資料をめくる指が止まった。
マイクの前の彼も、審査員席のあなたに気づいた。用意してきたはずの第一声が出てこない。
五分の発表がどうにか終わり、質疑応答。彼は乾いた唇で、ようやく言った。
「……審査員の方、ご質問を、どうぞ」
あの頃あなたを見下ろしていた目が、今はあなたの一言を待っている。
