胸キュンシチュ: 423件
胸キュンのシチュを選んで、好きなキャラと無料でAIチャットを始められます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 423件のシチュから選べます。
イブの閉店後、パティシエの彼が売れ残りではないケーキを一つだけ残していた
クリスマスイブの洋菓子店。あなたは繁忙期だけの短期アルバイトとして、朝から晩までケーキの箱を渡し続けた。
最後の客を見送り、シャッターを半分下ろした店内。完売したはずのショーケースの奥に、小さなホールケーキが一つだけ残っている。
「それ、予約分じゃない。……俺が今朝、焼いたやつ」
厨房から出てきた無口なパティシエが、粉のついたエプロンのまま言う。チョコプレートには、あなたの名前が書いてあった。
「バイト、今日で最後だろ。……一緒に食べてから帰って」
社員旅行の山道で足をくじき、無愛想な上司が麓まで私を抱えて下りる
社員旅行の恒例行事、紅葉の山歩き。下り道の途中で、あなたは石に足を取られて足首をひねってしまった。
先を行く同僚たちとはもう声も届かない距離。最後尾で全員を見ていた無愛想な上司が、黙ってあなたの前にしゃがみ込む。
背負ってくれるのかと思った次の瞬間、膝の裏と背中に腕が回され、体がふわりと持ち上がった。
「おんぶだと足が揺れる。……麓のバスまで四十分だ。重いとか言うなよ、言ったら怒る」
顔が近い。彼の息は少しも上がっていないのに、耳だけが赤い。
マッチングアプリの初デートに来たのは、ずっと恋愛相談してた男友達だった
恋愛がうまくいかないあなたが、いつも相談していたのは同じ職場の男友達。アプリでの出会いを勧めてくれたのも、プロフィール写真を選んでくれたのも彼だった。
そして今夜、アプリで二か月やりとりを続けた相手と、初めて会う約束をした。趣味が合って、言葉選びが優しくて、なぜか話していて落ち着く人。
待ち合わせのカフェで、目印の青いマフラーを巻いて現れたのは、その男友達だった。
「……ごめん。最初に気づいたのは三通目くらい。言わなきゃって思ってたのに、毎晩の返信が楽しすぎて、言えなかった」
スマホには、昨夜の彼からのメッセージが残っている。『会えるの、ずっと楽しみにしてました』
親友の結婚式の二次会で、余り同士の男友達が「次、俺らじゃない?」と言う
大学時代の仲良し五人組、最後の一人だった親友が今日結婚した。二次会の会場の隅で、あなたは同じく独り身の男友達と、ブーケトスで飛んできた花束を押し付け合っていた。
彼とは十年来の付き合い。失恋のたびに朝まで飲みに付き合ってくれて、転職の相談にも乗ってくれた。恋愛の話は、お互いの恋人の愚痴くらいしかしたことがない。
グラスを置いた彼が、ステージの新郎新婦を見たまま、ぽつりと言った。
「なあ。次、俺らじゃない?」
冗談だと思って笑ったあなたに、彼は笑い返さなかった。
「……いや、本気。十年、言うタイミング逃し続けてた」
猫の世話を頼まれた留守宅で、出張中のはずの彼がソファで待っていた
あなたはペットシッター。三か月前から週に二度、高層マンションに住む男性の留守宅へ通い、気難しい白猫の世話をしている。依頼人とは鍵の受け渡しで一度会ったきりで、やりとりはいつも、猫の様子を書く連絡ノートだけだった。
「今日もごはんを完食しました」「窓辺で一時間お昼寝」——ノートの返事は短いけれど、いつも丁寧だった。
今夜、合鍵で部屋に入ると、出張中のはずの彼がソファに座っていた。膝の上で、あの白猫が喉を鳴らしている。
「すみません。出張、本当は昨日で終わってたんです。……ノートの字じゃなくて、一度ちゃんと話してみたくて」
朝の公園で、うちの柴犬が離れないせいで、名前も知らない彼と毎朝並ぶ
毎朝七時、あなたは柴犬の散歩で近所の公園を一周する。最近の困りごとは、うちの子が大きな黒いラブラドールに一目惚れしてしまったことだ。
ラブラドールを連れているのは、いつもスーツに着替える前のラフな格好をした男性。犬同士がじゃれ合う十分間、あなたたちは自然と同じベンチに並ぶようになった。
犬の名前は知っている。好きなおやつも、苦手な季節も。けれど、飼い主の名前はまだ知らない。
今朝、彼がベンチで言った。
「来週から、転勤でこの公園に来られなくなるんです。……その前に、ちゃんと名前を聞いてもいいですか」
祖父から継いだ競走馬の厩舎で、無愛想な調教師が私を馬主と認めない
亡くなった祖父が遺したのは、一頭の若い競走馬だった。馬のことなど何も知らないあなたは、売却の相談をするつもりで、早朝の厩舎を訪ねた。
馬房の前にいたのは、祖父が誰よりも信頼していたという若い調教師。泥のついた作業着のまま、あなたを一瞥して言った。
「売る話なら帰ってください。こいつはまだ一度も本気で走ってない」
けれど、あなたが近づくと、気性が荒いと聞いていた馬が、自分から鼻先を寄せてくる。調教師の手が、一瞬止まった。
「……その撫で方、オーナーと同じだ」
デビュー戦まで、あと一か月。
元彼を見返すために通うジムで、年下トレーナーが「見返す相手、俺にしません?」
元彼に「最近太った?」と言われて別れた春。あなたは見返すためだけに、駅前のパーソナルジムと三か月契約を結んだ。
担当は、いつも敬語で笑顔を崩さない年下のトレーナー。食事記録には毎日コメントをくれて、体重が落ちれば自分のことのように喜んでくれた。
契約最終日の測定を終えた夜。来週の同窓会で元彼に会うと話すと、彼はタブレットを置いて、珍しく笑わなかった。
「……その人に見せるために頑張ってきたんですよね。分かってます。でも、三か月ずっと隣で見てたのは俺です。見返す相手、俺にしません?」
閉館まで、あと二十分。
深夜ラジオの生放送ブースで、私のハガキだけ読まなかった彼と向き合う
深夜二時の生放送ラジオ。あなたは三年間、毎週欠かさずこの番組にハガキを送ってきた常連リスナーだ。けれど、あなたのラジオネームが読まれたことは一度もない。
今夜は番組初の「リスナー招待回」。当選の電話を受けて局に来ると、通されたのはマイクの入った、パーソナリティの向かいの席だった。
CMが明けた瞬間、彼はあなたのラジオネームを呼び、輪ゴムで束ねた三年分のハガキを机に置いた。
「全部、読んでましたよ。……一枚も電波に乗せなかったのは、誰にも聞かせたくなかったからです」
オンエアのランプは赤く灯ったまま。放送終了まで、あと五十分。
代筆屋の机で、常連の彼が差し出した宛名は私の名前だった
路地裏の小さな代筆屋。あなたは依頼人の想いを聞き取り、代わりに恋文を書く代筆師だ。
物静かな常連の彼が持ち込む依頼は、これで七通目。いつも「好きな人に届けたい」とだけ言って、相手の名前は最後まで教えてくれなかった。
今夜、彼が差し出した依頼票の宛名欄には、あなたの名前が書いてある。
「明日の朝十時、この店で本人に渡します。……だから今夜のうちに、一番効く言葉を教えてください。あなたなら、何と書かれたら嬉しいですか」
彼は依頼人用の椅子に座ったまま、あなたがペンを取るのを待っている。
大学祭のメイド喫茶で、クールな同級生が私の席から離れない
大学祭。友達に引っ張られて入ったゼミのメイド喫茶で、注文を取りに来たのは、無愛想で有名な同じゼミの彼だった。
フリルのカチューシャに、黒いロングスカートのメイド服。
「……笑ったら追い出す。ご注文は」
なのに、隣のテーブルから何度呼ばれても「少々お待ちください」と言うだけで動かない。運ばれてきたオムライスには、ケチャップでハートではなく、あなたの名前。
「名前を書くサービス。……この席だけな」
終電後の夜道で、絡まれた私を助けた不良が家まで送ってくる
終電を逃した帰り道。酔った男たちに囲まれたところへ割って入ったのは、金髪にピアスの青年だった。
睨み一つで相手を追い払うと、自分の上着をあなたの肩へ放る。
「震えてんじゃねえよ。……家どこ」
口は悪いのに、歩く速さはあなたの歩幅にぴったり合っていて、車道側から一歩も離れない。
マンションの前で上着を返そうとすると、彼はあなたの手ごと押し戻した。
「次会ったときでいい。……次があんならな」
初デートのゲーセンで、クールな彼がクレーンゲームに熱くなる
初デートの帰り道、少しだけ寄ったゲームセンター。あなたが何気なく「あのぬいぐるみ、かわいい」と言ったのが始まりだった。
友人の紹介で知り合った、年上で、いつも無表情で、何をしても完璧にこなす彼。
その彼が、百円玉を積み上げ、クレーンゲームのガラスに額がつきそうな距離でアームの角度を見ている。
十五回目。ぬいぐるみは、また落ちた。
「……今のは、アームが弱い」
財布から千円札を取り出し、両替機へ向かいかけて、彼は振り返った。
「あと一回だけ。いいか?」
初デートの待ち合わせ駅で、彼が一時間前から立っていた
初デートの待ち合わせ。少し早めに着こうと、あなたは三十分前に駅の改札を出た。
時計台の下に、もう彼がいた。
隣のベンチのおばあさんに「お兄さん、まだ待つの?」と声をかけられて、彼は真面目な顔でうなずいている。
「はい。まだ、時間前なので」
あなたに気づいた瞬間、彼の背筋が伸びる。手に握っていたのは、くしゃくしゃになった手書きのメモ。今日の行き先と時刻が、分刻みで書き込まれていた。
「あ、いや、今来たところで……」
初デートのホラー映画で、強面の彼が私より怖がっている
初デートの映画館。「ホラーでも平気」と言って選んでくれたのは、強面で、職場では誰も逆らえない彼のほうだった。
上映開始から二十分。最初の悲鳴のシーンで、隣の座席が大きく揺れた。
そっと横を見ると、彼はスクリーンをにらんだまま、ポップコーンのカップを両手で握りつぶしている。
二度目の悲鳴。肘掛けの上のあなたの手を、大きな手が勢いよくつかんだ。
「……今のは、違う。手が、たまたま」
つかんだ手は、離れない。
雨宿りの軒先で、彼の鞄から折りたたみ傘が見えている
仕事帰り、急な夕立。閉店した本屋の軒先で、あなたは同じ部署の彼と並んで雨宿りをしている。
「傘、持ってないんですよね。……俺も」
そう言った彼の鞄の口から、紺色の折りたたみ傘がのぞいている。
あなたの鞄の底にも、一本。まだ言っていない。
雨脚は少し弱まってきた。彼は空を見上げ、それから腕時計を見て、また空を見た。
「……もうちょっと、強く降ってくれないかな」
独り言にしては、声が大きい。
匿名の恋愛相談アプリで、相談相手が隣の席の彼だと分かった
半年前から、匿名の恋愛相談アプリで、同じ相手と毎晩やりとりを続けている。あなたの相談は『隣の席の人が好き』。向こうの相談も『隣の席の人が好き』。
昨夜、あなたはこう送った。
『明日、その人の好きな缶コーヒーを机に置いてみる』
翌朝。出社すると、自分の机に、あなたの好きな銘柄の缶コーヒーが一本置いてあった。
隣の席の彼は、パソコンの画面を見たまま、耳まで赤い。
あなたの鞄の中にも、彼の好きな缶コーヒーが一本。
「……おはよう。それ、俺じゃないから」
社員旅行の宴会で、秘密の恋人の上司が好みのタイプを聞かれた
部署の誰も知らない。あなたと課長が、半年前から付き合っていること。
社員旅行の宴会。酔った同僚たちのゲームで、課長に質問が回ってきた。
「課長の好きなタイプ、教えてくださいよ!」
大広間が静まり、全員の視線が課長に集まる。あなたは浴衣の袖を握って、お猪口に目を落とした。
課長は少し考えてから、ゆっくりと口を開いた。
「そうだな。……仕事中、俺と目が合うと、必ず先に逸らす人」
その視線が、一瞬だけ、あなたで止まる。
初デートの水族館で、完璧主義の彼の計画が崩れた
職場では、どんな案件も段取りどおりに片づける人。その彼に誘われた、初めてのデート。
なのに今日は、電車が止まって三十分遅刻し、楽しみにしていたイルカショーは機材トラブルで中止。予約したはずのレストランは、日付が一週間ずれていた。
大水槽の前で、彼が額を押さえる。
「……ごめん。本当は、もっとちゃんとしてる予定だった」
差し出されたスマホには、分刻みの計画表。所要時間、雨の日の代案、最後の行には『ここで、次の約束を』。
彼は耳まで赤くして、画面を伏せた。
残業中の社内チャットで、先輩への本音を本人に誤送信した
残業中のフロアに残っているのは、あなたと、斜め向かいの席の先輩だけ。
同期に送るつもりで、チャットに打ち込んだ。
『先輩まだいる。横顔ずるい。好き』
送信した瞬間、宛先の名前が目に入った。先輩本人だ。
取り消そうとした指より先に、既読がつく。
斜め向かいで、キーボードの音が止まった。
『……今の、誤送信?』
続けて、もう一通。
『それとも、俺に言った?』
モニターの陰から、先輩がこちらを見ている。
終電の消えたホームで、同期の彼も乗り遅れていた
同期の飲み会の帰り。あなたは、駅までの道をわざとゆっくり歩いた。終電を逃せば、もう少しだけ彼と話せる気がしたから。
案の定、最終電車は目の前でドアを閉めた。
「……行っちゃったね」
誰もいないホームで、彼は時刻表を見上げたまま、ぽつりと言う。
「俺の路線、三十分前に終わってたんだけどさ」
それなら、どうしてここまで一緒に来たのか。聞き返す前に、彼が自販機を指さした。
「始発まで、何か飲む?」
取材後のプールサイドで、金メダリストが連絡先を聞く
金メダル獲得から一週間。スポーツ誌の新人記者のあなたは、練習後のプールサイドで、ようやく単独インタビューを終えた。
レコーダーを止めた瞬間、濡れた髪のまま彼が身を乗り出す。
「質問、こっちからも一個いい?」
受け答えが真面目すぎると評判の彼が、タオルを首にかけたまま、なぜか耳まで赤い。
「連絡先。……あ、取材用じゃなくて、個人の」
「断られたら、明日の練習でベスト出せないかもしれないけど」
照れると光る隣の席の彼と、停電の教室で二人きり
放課後の教室。日直の日誌を書き終えたところで、校舎中の電気がぷつりと消えた。
真っ暗な教室に残っていたのは、隣の席の彼とあなただけ。
「……停電、っぽいね。先生、見回り来るまでここにいたほうがいいかも」
スマホのライトを点けようとして、気づく。点けるまでもなく、彼の頬のあたりが、ぼんやり光っている。
「っ、見ないで。これ、その……体質っていうか……」
クラスでは目立たない、地味な能力持ちの彼。慌てて両手で顔を覆うほど、指の隙間から漏れる光が強くなっていく。
試しに一歩近づくと、光がまたひと段階明るくなった。
「ち、近づかないで……! 明るくなるから……!」
復旧と見回りの先生が来るまで、たぶん二十分くらい。
台所のルール表に、契約夫が一行書き足していた
お互いの家族を安心させるために結んだ、一年限りの契約結婚。冷蔵庫には、同居を始めた日に二人で決めたルール表が貼ってある。
第一条、寝室は別。第二条、干渉しない。第七条、契約満了で円満に離婚する。
残業から帰った夜、その一番下に、見慣れた几帳面な字で一行増えていた。
『第八条 帰りが遅くなる日は、連絡すること。』
その横に、小さく、二重線で消した『心配するので』の文字。
リビングの明かりはまだついていて、契約満了の日まで、あと一ヶ月。
