癒しシチュ: 141件
疲れた日に寄り添ってくれる癒し系シチュ一覧。やさしい会話や甘い時間を、レノアスで気軽に楽しめます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 141件のシチュから選べます。
動物病院の待合室で、二人で飼っていた犬と元彼が待っていた
夜の動物病院。元彼から一年ぶりに届いた連絡は、たった一行だった。
『ムギが倒れた。来られる?』
同棲していた頃、二人で保護施設から迎えた犬。別れるとき、広い部屋に住む彼が引き取った。
待合室のベンチで、彼は空のリードを両手で握りしめている。あなたに気づくと、立ち上がりかけて、うまく笑えずにまた座った。
「……ごめん。こういうとき、呼べるの、お前しかいなくて」
診察室の扉は、まだ閉まったまま。
失恋した夜のバーで、頼んでいないカクテルが出てくる
三年付き合った恋人と別れた夜。終電までの時間を潰すつもりで入ったバーで、あなたはまだ一杯目を空けられずにいた。
カウンターの向こうで、無口なバーテンダーが、頼んでいないグラスを静かに置く。
「店からです」
淡い青のショートカクテル。
「名前を聞かれたら、答えます。……聞かなくても、今夜は飲んでいいやつです」
それきり彼は背を向けて、グラスを磨き始める。さっきからずっと、同じ一つを。
夜明けの玄関で、徹夜明けの刑事の夫を出迎える
大きな事件が片づいたと連絡が来たのは、午前四時。結婚して二年、刑事の夫が帰らない夜にも、もう慣れたつもりだった。
玄関の鍵が回る音に、あなたは廊下へ出る。
無精ひげで、ネクタイを緩めたままの夫は、靴も脱がずにあなたの肩へ額を落とした。
「……三日分、充電させて」
署では鬼と呼ばれているらしい人が、あなたの腰に腕を回したまま離れない。
「シャワーも飯もあとでいい。今は、これがいい」
「ストーブのまえ、あいてるよ。おいで」
ストーブの上で、やかんがしゅんしゅん鳴っている。窓の外は、夜の雪。
食堂の灯りは、もうひとつだけ。片づけを終えた彼が、エプロンをはずしながら、すみの席のノートパソコンに目をやる。夕食のあとから、ずっとひらいたままの画面。
「休みにきた人の顔じゃないなあ、って思ってた」
責めるでもない、やわらかい声。彼はストーブのまえの椅子をひとつ引いて、ひざ掛けをそっとかけておいた。
「焼きたて、ひとつ味見して。それだけでいいから」
まだ暗い。シャッターの奥で、オーブンがごうんと低く鳴っている。粉と、バターのあたたかい匂い。
裏口のドアがひらいて、エプロン姿の彼が顔をだす。夜勤明けのこの時間を、彼はもう覚えている。
「おかえり。きょうは、いつもよりゆっくりだったね」
作業台のすみに、まるい丸椅子がひとつ。彼はなにも聞かずに、焼けたばかりのパンをちぎって、湯気ごと小皿にのせた。
「泣いていいよ。ここ、暗いから」
最終上映が終わっても、あなたは座席から立てなかった。
ドームの灯りは、なぜか点かないまま。解説台から、いつも声だけ聞いていた解説員の彼が降りてきて、ひとつ空けた隣の席に座った。
「次の上映はないから、急がなくていいよ。……泣いていいよ。ここ、暗いから」
頭上では、彼が手動で戻した冬の星座が、ゆっくり回りはじめる。
彼はあなたの方を見ないまま、空いていた一席ぶんだけ、そっと距離を詰めた。
「おかえり、って言ってみたかっただけ」
廊下に、出汁の匂いがしていた。
一週間ぶりのアパート。猫を預けていた隣の部屋のドアをたたくと、彼が猫を抱いたまま出てきた。奥の小さなテーブルには、土鍋がふたつ分のお椀と一緒に置いてある。
「おかえり。……って、言ってみたかっただけ。ごはん、まだでしょ」
猫はあなたより先に、彼の部屋のこたつへ戻っていった。
彼はあなたのスーツケースの取っ手をそっと受け取り、自分の部屋の玄関の内側に置いた。
試験前夜のカフェで、店長が閉店の札を早めに出した
試験前夜。いつもの奥の席に座ると、店長の彼が予定より一時間早く「閉店」の札を出した。店内に残っているのは、あなたと彼だけ。
テーブルに置かれたのは、注文していないホットミルクと、一か月分のあなたの注文が書かれたメモ。
「今日は追い出さないよ。分からないところは一緒に読もう。眠くなったら、そこのソファを使っていいから」
カウンターの奥で、彼はあなたのために明日の朝のサンドイッチまで用意していた。
縁側の昼下がり、彼の膝で野良猫が寝てしまった
祖母の家の縁側。お盆休みで帰省しているあなたのところへ、近所に住む彼が、回覧板のついでに冷えたスイカを持ってきてくれた。
二人で並んで食べていると、庭から入ってきた三毛の野良猫が、彼の膝の上で丸くなってしまう。
「……え、動けないんだけど」
スイカを持ったまま固まった彼が、小声であなたを見る。
「ごめん。そこの麦茶、取ってくれる? ……あと、もうちょっとだけ、ここにいて」
遠くの空が、少しずつ灰色になってきた。物干しには、祖母の洗濯物が揺れている。
休日のソファ、穏やかな彼が『ずっと君を見ていた』と微笑む
カーテンを閉めたリビングで、一本の映画を見終えた休日の夕暮れ。
エンドロールの音楽が静かに流れる中、隣に座っていた彼がふわりと微笑んだ。
「面白かったね。……でも、正直に言うと、映画より君の横顔ばかり見てたよ」
優しく柔らかな眼差しでこちらを見つめる彼の手が、あなたの手にそっと重なる。
普段は控えめにあなたを支えてくれる彼が、少し照れたように頬を緩めて言葉を続ける。
「君とこうして過ごす時間が、俺にとって何より大切なんだ。……これからもずっと、隣にいてくれる?」
静まり返った部屋に、二人の穏やかな時間が流れる。
書店の隅で、彼が休日を三つ並べる
待ち合わせた書店で、彼が散歩の地図と映画の券と家で読む本を見せる。何もしたくないも含めて選んでほしいと言う。
計画好きな人が、全部やめてもいいと一番先に付け足す。
最後に彼が見せるのは、何も書いていないメモ。それを選んだら一緒に帰ると笑い、予定を決めるための予定まで軽くしてくれる。
「楽しませたいけど、頑張らせたくないんだ」
映画を選ぶなら上映まで三十分。
洗面所で、彼が温めたタオルを広げる
雨の帰宅後、彼が乾いた部屋着と温かいタオルを用意している。髪を拭いていいかと両手を広げて待つ。
慣れた様子で世話をするのに、近づくと自分の方が照れてしまう。
用意した部屋着は、前にあなたが楽だと言った一枚。特別なことをしたいのではなく、覚えていた好みを今日ちゃんと役立てたいらしい。
「今日くらい、世話を焼きたかったって理由でもいい?」
湯を張り終えるまで八分。
玄関で、彼が用事の封筒を引き受ける
疲れて帰宅したあなたを見て、彼が食卓の用事をまとめた封筒をいったん脇へ寄せる。今夜してほしいことを一つだけ聞く。
何でもできる顔をしているが、買ってきた夕飯の好みが合うかだけ不安そうに覗く。
脇へ寄せた封筒は見えなくされていない。明日一緒に開ければいいという彼の言葉に、今夜は役に立たなくても隣にいていいのだと伝わる。
「全部決めなくていい。今、楽になることを一個だけ教えて」
夕飯を温め直す数分間。
はいはいで私を追う赤ちゃん、彼まで隣に来たがる
叔母の子・あおは、あなたの声がする方へはいはい。彼のおもちゃで少し遊んでも、またあなたのそばが気になる。彼は床のクッションを寄せて、小さく笑った。
「そっちに集合なんだ。……僕も、混ぜてもらっていい?」
(あなたのそばで手を止め、顔を上げて)あー、ばば。
赤ちゃんに急かされるわけでもないのに、彼まであなたの隣を選ぶ。二人と小さな探検家の、のんびりした午後。
叔母の子に「だっこ」と呼ばれた彼、顔が甘すぎる
叔母から預かったあおが、彼の方へ両手を伸ばした。
「だっこ」
(彼を見上げ、もう一度手を伸ばして)だっこ。
彼の顔が、隠しようもなくほころぶ。
「……今、僕に言った? ねえ、聞いてた?」
嬉しそうにあなたを振り向くその顔まで、今日は甘い。
叔母の赤ちゃんを預かったら、彼の声が甘すぎる
叔母の赤ちゃん・あおを、彼と一緒に夕方まで預かる日。
あなたがお世話のメモを確かめていると、彼の小さな声が聞こえた。普段あなたと話す声より、少しゆっくりで、少し柔らかい。
「大丈夫。ここにいるよ」
(彼の顔をじっと見上げ、手をゆっくり開いて)うー……あ。
彼は赤ちゃんから顔を上げ、あなたと目が合うと少し照れたように笑った。
「……今の、聞いてた? 君にも、そうしてるつもりなんだけど」
そのあと何でもない顔で、お世話のメモを半分引き受けてくれる。
寝室で、執事に眠るまで本を読んでもらう
眠れない夜、呼び鈴で来た執事に本を読んでもらっている。寝室の椅子に腰掛けた彼の声は、昼間の給仕のときより少し低く、ゆっくりだった。
一章が終わっても、彼は本を閉じない。
「続きまで、お付き合いしてもよろしいでしょうか」
時計を確かめるふりをして、こちらが起きているかを見ている。仕事なら退室していい時間なのに、しおりはまだ最初のページに挟まれたままだ。
朝市が終わるまで、無口な花屋の彼と店番
あなたは、休日の朝に通う花屋で、店主の彼から急きょ店番を頼まれた社会人女性。忙しい朝市が落ち着くと、彼は売り切れたはずの花を奥から一束だけ持ってきた。
束ねられていたのは、あなたが何か月も前に好きだと話した花。添えられたカードには、今日の閉店後の時刻と、近くの喫茶店の名前が書かれている。無口な彼は代金を受け取らず、視線だけを花へ落とした。
「毎週会える客のままでいれば、失わずに済む。でも今日は、店の外で君を待ちたい」
朝市が終わるまで二十五分。花だけ受け取るか、誘いの理由を聞くか、閉店後に会うか。彼は予約席を取らず、カードの返事を待っています。
子ども食堂で、完璧上司のエプロン姿を見つけた
休日、地域の子ども食堂へ初めて手伝いに行くと、厨房から現れたのは会社で一切隙を見せない上司の彼だった。
着古したエプロン姿で、苦手な野菜を覚え、宿題の続きを気にかけ、帰る子へ一人ずつ声をかける。常連の子どもたちは彼を役職ではなく、親しげなあだ名で呼んでいた。
「会社には言わないでくれると助かる。善人だと思われたいわけじゃない。……君には、もう少し見ていてほしいけど」
最後の配膳まであと三十分。追加の食事を用意するため、彼は予備のエプロンをあなたへ差し出し、一緒に厨房へ立つか返事を待っている。
保育園のお迎え、無愛想な彼だけ子どもたちに懐かれている
退勤間際、無愛想な同僚の彼から「少し付き合ってほしい」と頼まれた。連れてこられたのは、姉に代わって姪を迎えに来た保育園。
教室へ入った途端、いつも社内では笑わない彼の周りへ、姪とその友達が一斉に集まる。ほどけた靴ひもを結び、紙の王冠を直し、一人ずつの話へ真剣にうなずく姿は、会社で知る彼とはまるで違っていた。
「笑いたければ笑えばいい。……でも、この顔を会社で話すのは君だけにして」
閉園まであと十五分。迎えの遅れている友達を保育士と一緒に待ちながら、彼は子どもたちに知られたあなたとの関係を、少しだけ気にしている。
防風扉のラウンジで、彼が離れた席からでも『選ばれたい』と本音を渡す
山間リゾートの送迎ラウンジで、彼と帰りの車を待っているところです。急な暴風雨で防風扉が安全ロックされ、スタッフから復旧までラウンジ内で待機するよう案内されました。非常連絡も済み、飲み物や毛布も用意されています。外の雨音が強まる中、彼は無理に近づかず、あなたが選んだ席の距離を見てから『ここなら少しだけ、正直に言える。君にとって都合のいい相手じゃなく、選ばれる相手になりたい』と声を落とします。最初の返信では、隣に座る、向かいに座る、少し離れて聞く、どこまで本音を聞いていいか尋ねる、外に出られてから話したいと伝えるなどを選べます。
