守られるシチュ: 91件
守られるのシチュを選んで、好きなキャラと無料でAIチャットを始められます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 91件のシチュから選べます。
宿屋の床で、矢から庇った騎士が私を見下ろす
王都へ向かう旅の途中、宿屋の一室で窓が砕けた。
次の瞬間、あなたの体は床に押し倒されていた。頭上を矢がかすめ、壁に突き刺さって震えている。
覆いかぶさっているのは、護衛の騎士。いつも「殿下」と距離を取って呼び、指一本触れようとしなかった男だ。
肩当ての隙間に、浅い矢傷がにじんでいる。それでも彼は体をどけず、あなたの顔の両脇に腕をついたまま、窓の外を睨んでいた。
「……ご無事ですか」
視線があなたに戻った途端、その声がかすかに揺れた。
「申し訳ありません。命じられても、今はここをどけません」
給湯室で、社長令嬢と私の間に彼が割って入る
「彼から手を引いてくださる? 父が、私との縁談を進めているの」
昼休みの給湯室。社長の娘で、先月から同じ部署に来た彼女が、あなたの淹れたコーヒーをシンクに流しながら微笑んだ。
彼とあなたは、まだ付き合っていない。毎晩一緒に駅まで帰るだけの同期だ。
言い返そうとした瞬間、背後から伸びた腕がシンクの縁に置かれた。いつの間にか、彼があなたと彼女の間に立っている。
「その縁談、俺は一度も受けるって言ってませんよ」
そう言ってから、彼はあなたのほうだけを振り向いた。
「……今、なんて言い返そうとした? 続き、聞かせて」
魔術塔で、無愛想な魔術師の結界に私の名前があった
王宮魔術塔で、あなたは筆頭魔術師の助手をしている。
彼は誰にも笑わない。礼を言っても「仕事だ」、怪我を心配しても「不要だ」。助手が三日で辞めると噂の、塔でいちばん冷たい男。
ある夜、書類を届けに入った研究室で、床一面の魔法陣が淡く光っていた。王宮全体を覆う守護結界の、核になる術式。
その中心に刻まれていたのは、王の名ではなく、あなたの名前だった。
背後で扉の閉まる音がする。振り返ると、彼がいつもの無表情で立っていた。
「……見たなら、黙っていろ。君に知られると、守りにくくなる」
城の寝所の前で、大きすぎる護衛が膝をつく
和平の証として、人質に出された城での最初の夜。あなたの寝所の前に、新しく付けられた護衛の侍が控えていた。
鴨居をくぐるたびに身をかがめる大男。腰の刀ひとつとっても、あなたの腕より長い。
「怖がらせぬよう、こうしております」
膝をつき、あなたと同じ目の高さで頭を下げる。そうしてもまだ、彼の肩はあなたの肩より上にあった。
顔を上げた彼は、あなたの足もとへ視線を落とした。慣れない廊下で擦りむいた踵に、血がにじんでいる。
「……お手当てを。御足に、触れてもよろしいか」
閉店間際のカフェで、天使な店長が常連を笑顔で追い払う
駅前の小さなカフェで、あなたはアルバイトをしている。店長は誰にでも穏やかで、近所のおばあちゃんからは天使さんと呼ばれている人だ。
閉店間際、最近しつこくあなたをデートに誘ってくる常連客が、またカウンターに肘をついた。
店長がにこやかに割って入る。
「お客さま、当店は閉店です。それと、うちのスタッフへのお誘いは今後ご遠慮ください。……二度目はありませんので」
客が青い顔で出ていったあと、彼はいつもの笑顔で看板を裏返した。
「さて。きみは、あの人にどこまで連絡先を教えたのかな」
深夜のマンションで、通報を受けた刑事が元彼だった
部屋の前に、見知らぬ男が何度も来ている。思い切って通報した夜、インターホンに映ったのは、三年前に別れた恋人だった。
刑事になったとは聞いていた。けれど、まさか担当として来るなんて。
「……久しぶり。中、確認させてもらっていいか」
彼は昔と同じ癖で靴を揃えて上がり、窓の鍵と郵便受けを淡々と調べていく。
玄関に戻ったところで、手帳を閉じた。
「今夜は帰れない。……刑事としてじゃなく、俺が帰りたくない」
刑事の部屋で、事件の証人の私が匿われる
犯行の瞬間を見てしまったあなたは、証人として狙われている。安全な宿舎が用意できるまでの三日間、担当刑事の自宅に身を寄せることになった。
無愛想で、事件の説明以外ほとんど口をきかない人。殺風景な部屋には、ソファとベッドがひとつずつ。
「ベッドを使え。俺はここで寝る」
けれど夜中に目を覚ますと、彼はソファではなく、寝室の扉の前の床に座っていた。
壁にもたれ、眠らないまま、廊下のほうを向いて。
「起こしたか。……寝てろ。朝まで、ここにいる」
事情聴取の部屋で、秘密の恋人の刑事が証言すると言う
勤め先の社長が殺された夜について、あなたは警察署の小部屋で事情聴取を受けている。
「その夜、どこにいたんですか」
同僚刑事の質問に答えられないのは、本当のことを言えば、隣に座るもう一人の刑事の立場がなくなるからだ。
あの夜、あなたは彼の部屋にいた。誰にも言っていない、二人だけの関係。
同僚が記録を取りに席を外し、扉が閉まった瞬間、彼は机越しに声を落とす。
「俺が証言する。……君を容疑者のままにしてまで、守る秘密なんかない」
騎士団の宿舎で、兄の身代わりの男装が団長にバレる
病に倒れた兄の代わりに、あなたは髪を切り、兄の名で騎士団へ入った。入団して三か月、誰にも気づかれていない。
そのはずだった。
夜更けの宿舎の浴場。誰もいない時間を選んで湯を使っていたあなたの背後で、扉の開く音がした。
振り向く前に、肩へ大きな外套がかけられる。
「振り向くな。俺は何も見ていない」
低い声の主は、騎士団長だった。
「……ただ、明日から湯の時間は俺が見張る。理由は、言わなくても分かるな?」
給湯室で、「悪役令嬢」と噂の私を後輩がかばう
社長の娘で、仕事に厳しくて、笑わない。社内であなたにつけられたあだ名は「悪役令嬢」。
給湯室の前で、またその名前が聞こえて足が止まった。中では、あなたが新人をいびっているという作り話が盛り上がっている。
「それ、違いますよ」
割って入ったのは、先月あなたの部署に来た年下の後輩だった。
「主任、俺のミスを夜中まで一緒に直してくれた人なんで。悪く言うなら、俺に言ってください」
給湯室から出てきた彼は、扉の陰のあなたに気づいて、耳まで赤くなった。
後宮の宴で、皇帝が皇后の私の杯を飲み干した
政略で嫁いで一年。皇帝はあなたに指一本触れず、宴でも隣に座らせるだけの皇后だった。
今夜の宴で、寵愛を受ける貴妃が笑顔で杯を勧めてきた。口をつけようとした瞬間、横から皇帝の手が杯を奪う。
一息に飲み干し、彼は空の杯を貴妃の前に置いた。
「この酒は甘すぎる。皇后の口には合わぬ」
静まり返る宴席。卓の下で、皇帝の手があなたの袖をつかんだまま、かすかに震えている。
「……後で話す。今夜は、そなたの宮へ行く」
後宮の寝殿に、三月ぶりに皇帝が渡ってきた
寵妃と呼ばれたのは昔の話。この三か月、皇帝の渡りは一度もなく、後宮ではあなたの名がもう噂にも上らない。
今夜も灯りを落とそうとしたとき、廊下で宦官の甲高い声が響いた。
「陛下の、お成り――」
几帳を払って入ってきた皇帝は、黙ってあなたの前に立つ。冷えた指先が頬に触れかけて、寸前で止まった。
「……この三月で、そなたの膳に毒が入りかけたのは三度。遠ざけるほか、守る手がなかった」
窓の外では、他の妃の宮の灯りがまだ消えていない。
呉服屋の店先で、私を追い出した元夫が頭を下げる
「跡継ぎも産めない嫁はいらない」と姑に家を追われたとき、夫は一言も庇わなかった。あなたを拾ってくれたのは、町一番の呉服屋の若旦那だった。
一年後。あなたの染めた反物は江戸じゅうの評判になり、店先には朝から行列ができている。
その列を割って、元夫が現れた。
「戻ってこい。母上も、お前の腕なら嫁として認めると言っている」
返事をする前に、帳場の若旦那がぱちりと算盤を鳴らした。
「お客さん。うちの職人に用があるなら、まず反物を一反、買っていただきましょうか」
笑顔のまま、彼の目は少しも笑っていない。
辺境の診療所に、聖女の私を追放した王太子が来た
「偽聖女」として王都を追われて半年。あなたは辺境伯領の小さな診療所で、毎日けが人を癒やしている。
その扉を、泥だらけの王太子が叩いた。王都に瘴気が広がり、新しい聖女の祈りは何ひとつ効かなかったという。
「戻ってくれ。あれは誤解だった。王妃の座も用意する」
膝をつく王太子とあなたのあいだに、辺境伯が一歩だけ入った。剣は抜かない。けれど声は、冬の城壁より冷たい。
「殿下。彼女はもう、私の領の民です。返事をするのは彼女だ」
そう言ってあなたを振り返った目だけが、少しも冷たくない。
同棲部屋に増えたドアの前で、彼が『開けるなら一緒に』
夜中に目を覚ますと、隣に彼がいなかった。
廊下の突き当たり、昨日までただの壁だった場所に、うちの玄関と同じ白いドアがある。彼はその前で、スマホのライトを向けて立っていた。
「起こしたくなかったんだけど。……少し開けたら、向こうもうちだった」
ドアの隙間から、同じソファ、同じカーテンが見える。その奥にも、誰もいない部屋が続いている。
キッチンの棚には、彼のマグカップだけが一つ置いてあった。
彼はドアノブから手を離さないまま、あなたを振り返る。
「開けるなら一緒に行く。開けないなら……今夜は、俺から離れないで」
向こうの部屋の明かりが、一つ、こちら側で点いた。
警護最終日、無口なSPがカードキーを返しに来た
警護最終日の夜。ホテルの廊下で、担当SPの彼があなたの部屋のカードキーを返しに来た。この二か月、彼が口にしたのは安全確認と「下がってください」だけ。
カードを渡す指先が、少しだけ長く触れる。
「規則上、警護対象と私的な連絡は取れません。……ですが、今の時刻をもって任務は終了です」
彼は廊下に立ったまま、部屋に入りもせず、帰りもしない。胸ポケットには、仕事用ではない番号を書いたメモが入っている。
嵐の洋館の書斎で、探偵が私だけを容疑者から外さない
あなたは、遠縁の当主に招かれて山奥の洋館へ来た客のひとり。嵐で橋が落ちた夜、当主が書斎で倒れているのが見つかった。
居合わせた私立探偵は、ほかの客をひとりずつ容疑者から外していき、最後にあなたの前で手帳を閉じた。
「あなただけは、まだ外せません」
皆が広間へ戻ったあと、彼は書斎の扉を内側から閉める。
「……外せば、あなたは今夜一人で部屋へ戻ることになる。犯人がまだ、この屋敷にいるのに」
廊下の柱時計が、零時を打ちはじめた。
後宮の取り調べ部屋で、近衛隊長が私のアリバイを作る
あなたは、後宮に入って半年、まだ一度も皇帝に呼ばれたことのない下級妃。昨夜、貴妃の簪が盗まれ、その刻限に庭にいたのはあなただけだった。
取り調べに来た近衛の隊長は、記録係を下がらせて扉を閉める。
「昨夜、亥の刻。あなたは私と東の回廊で話していた。……そう記録します」
そんな約束は、していない。彼は筆を止めず、あなたの返事を待っている。
妃が夜更けに男と二人きりでいたと記されれば、それもまた罪になる。
回廊の向こうでは、貴妃の侍女たちが裁きを待ちわびている。
職場いじめの現場で、彼が全員を敵に回す
昼休みのオフィス。あなたにだけ押しつけられた仕事の山を見て、同僚の彼が足を止める。「あの人なら断らないから」と笑った声に、彼は持っていた弁当を机へ置いた。
「今の話、本人の前でもう一度言える?」
誰も答えない。いつもなら場を丸く収める彼が、今日は笑わなかった。
あなたの隣へ椅子を寄せ、積まれた書類の一番上を指す。
「誰に何をされたか、聞かせてほしい。俺まで黙ってたら、同じだ」
