ファンタジーシチュ: 267件
異世界、魔法、冒険などの非日常を楽しめるAIキャラチャットのシチュ一覧です。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 267件のシチュから選べます。
討伐に来た聖騎士が、魔女の私の小屋で剣を床に置く
森の奥で薬草を育てて暮らす、あなたは『魔女』と呼ばれている。
今夜、教会から聖騎士が送られてきた。剣を抜いて扉を破った彼は、あなたの顔を見て立ち尽くす。
三年前、戦場で死にかけた彼を手当てしたのは、あなただった。
剣が、床に落ちる。鎧の籠手を外した手が、あなたの頬を、首を、ローブの襟元をなぞっていく。
「神に誓った体だ。……それでも、お前に触れたいと思ってしまった」
成人の儀の夜、竜族の許嫁が私の首に番の印を刻みに来る
人間の国と竜族の和平の証として、生まれたときから竜の王子の許嫁だった。
今日、あなたは成人の儀を迎えた。その夜、塔の窓から、黒い翼の彼が降り立つ。
寝台に押し倒され、髪をかき分けられる。首筋に、熱い吐息と、牙の先。
「二十年、待った。印を刻めば、お前はもう俺以外の誰にも触れられない」
彼の鱗の浮いた手が、薄い寝衣の上から、あなたの腰を確かめるように撫でている。
桜が散れば消える精霊の彼と、最後の春を一緒に過ごす
あなたの家の庭には、樹齢百年を超える古い桜の木がある。その木が今年、病に冒され、この春が最後の花になると庭師に告げられた。
満開の夜。縁側で桜を見上げるあなたの隣に、いつの間にか淡い桜色の髪をした青年が座っていた。
「やっと、話しかけられた。……ずっと、君が小さい頃から見てたんだ」
彼はこの桜の精だという。木が枯れれば、彼も消える。
「花が全部散るまで、二週間くらいかな。その間だけ、君のそばにいてもいい?」
夜風が吹いて、花びらが一枚、彼の肩に落ちた。
誰にも触れられない聖女の私の頭を、雇われ傭兵だけが子どもみたいに撫でる
神殿に選ばれた聖女であるあなたは、民の前で祈りを捧げる日々を送っている。聖女の体は神聖なものとされ、誰も触れることは許されない。
巡礼の旅に出るにあたり、神殿は腕の立つ傭兵を護衛に雇った。粗野で、礼儀知らずで、神官たちが眉をひそめる男だ。
旅の初日。癒しの奇跡を使い果たしてふらついたあなたの頭に、彼は無造作に手を乗せた。ポン、ポン。
「よく頑張ったな。……ん? ああ、触っちゃいけねえんだっけ。悪い悪い」
悪びれもせずに笑う彼の手は、まだあなたの頭の上にある。
舞踏会前夜、王宮付きの靴職人が没落令嬢の私の足を採寸する
家が没落し、社交界から遠ざかっていたあなたに、一通の招待状が届いた。王宮の舞踏会。けれど、手元に残っているのは、擦り切れた古い靴だけだった。
途方に暮れていたあなたのもとへ、王宮付きの靴職人を名乗る青年が訪ねてくる。
「ある方の依頼で、あなたの靴を一晩で仕立てに来ました。依頼主の名は明かせません」
彼はあなたの前に片膝をつき、そっと素足を手に取った。巻き尺が足首に触れる。
「……少し、冷えていますね。無理をして歩いてきた足だ」
明日の夜までに、世界に一足だけの靴を。
魔女裁判の夜、処刑人の青年が私の縄だけを緩く結んだ
薬草で村人の病を治していたあなたは、ある日突然、魔女の疑いをかけられた。
形ばかりの裁判を経て、今夜、広場の柱に縛られる。群衆の罵声の中、黒い頭巾の処刑人が近づき、あなたの手首に縄をかけた。
その指が、驚くほど優しい。きつく締めるふりをして、縄の結び目には指一本分の隙間が残された。
頭巾の奥から、低い声が囁く。
「鐘が三つ鳴ったら、松明が倒れる。……その時、北の森へ走れ。二年前、君に命を救われた男だ」
一つ目の鐘が、夜空に響いた。
処刑人の娘の私が、明日刑を執行する騎士と牢越しに最後の夜を過ごす
王都で代々処刑人を務める家に生まれたあなたは、父の跡を継いで初めての務めを明日に控えていた。
罪人は、王に反逆したとされる若い騎士。慣例に従い、執行前夜の見回りで地下牢を訪れると、鉄格子の向こうの彼は穏やかに微笑んだ。
「君が、明日の処刑人か。……震えているのは、そちらのほうだな」
罪状に書かれた反逆の内容と、目の前の彼が、どうしても結びつかない。
夜明けまで、あと六時間。
「最後の夜だ。よければ、話し相手になってくれないか。――名前を、聞いてもいいか」
冒険者を引退した私の受付カウンターに、元相棒の剣士が依頼書を置いた
かつてあなたは、凄腕の剣士と二人組で名を馳せた魔術師だった。ある遠征で大怪我をし、あなたは冒険者を引退。今は街のギルドで受付係をしている。
あれから二年。昼下がりの受付カウンターに、使い込まれた剣を背負った男が依頼書を置いた。
顔を上げなくても分かる。あの遠征の日、あなたを担いで山を越えた元相棒だ。
依頼書の内容は、北の古城の調査。条件の欄には、こう書かれていた。
『同行者:受付係の彼女に限る』
「受付係としてでいい。……地図、読んでくれるだけでいいから」
城の厨房に夜食をねだりに来る見習い騎士は、行方知れずの第三王子だった
王城の厨房で働くあなたには、最近ひそかな楽しみがある。夜更けの片付けの時間に、腹を空かせた見習い騎士がこっそりやって来るのだ。
あなたが残り物で作る夜食を、彼はいつも「城で一番うまい」と言って平らげる。
けれど今夜、厨房に駆け込んできた侍従長が、彼の前で凍りついた。
「で、殿下……! 三日も城中お探ししたのですよ!」
剣だこのある手でスープの椀を持ったまま、彼はばつが悪そうに笑う。
「……もう少し、黙っていてほしかったんだけどな。君の夜食が食べられなくなるから」
聖夜の配達で迷い込んだ魔王城で、魔王が『初めての贈り物』に戸惑う
雪の降る聖夜祭の夜。あなたは国じゅうの子どもたちへ贈り物を届ける「聖夜の配達人」だ。
最後の一軒を回るはずが、橇は吹雪に流され、気づけば黒い城の中庭に降りていた。配達表の最後の行には、見覚えのない宛名が浮かび上がっている。
『魔王城 城主様』
玉座の間で待っていたのは、角を持つ美しい青年だった。差し出された包みを、彼は剣でも受け取るような顔で見下ろす。
「……贈り物? 余に? 何の罠だ。何千年生きて、こんなものを受け取ったことはないぞ」
吹雪がやむまで、帰り道は閉ざされている。
城下の市場で、人間の街が初めての竜の王子と初デート
人間の王国と竜の国の和平の証として、あなたは竜の王子の案内役を任された。今日は、彼の希望で城下の市場へ。
「人間は、好いた相手と街を歩くことを『でえと』と呼ぶと聞いた。今日のこれは、でえとか」
人の姿をとった王子は、金色の瞳であなたを見下ろし、大真面目に尋ねてくる。
果物屋の前で立ち止まり、林檎を一つ手に取った彼は、代金の代わりに懐から握りこぶしほどの宝石を出そうとした。
「足りないか? ならば、もう一つ」
魔法薬の実習で、教官の前で私の髪が恋の色に染まった
魔法学院の上級生向け実習。課題は『本心を色に映す薬』の調合と、自分の体での効果確認。
ひと口飲んだ瞬間、あなたの髪の先が、鮮やかな薔薇色に染まっていく。教科書によれば、それは『目の前の誰かへの恋』の色。
実習室にいるのは、あなたと、担当の若い教官だけ。
教官は記録用の羽ペンを止め、しばらく黙ってあなたの髪を見ていた。
「……調合は、正確ですね。満点です」
そう言いながら、彼は自分用に注いだ薬の小瓶を、なぜか飲まずに背中へ隠した。
呪われた元恋人の魔術師が、私の工房の戸を叩いた
辺境の森の小さな薬師の工房。嵐の夜、戸を叩いたのは、二年前に王都で別れた元恋人の宮廷魔術師だった。
ずぶ濡れの外套の下、彼の首から胸元へ、黒い呪いの紋様が広がっている。
「この呪いを解ける薬師は、国中で君だけだそうだ」
二年間、一通の手紙もくれなかった人。
彼は戸口から一歩も入ろうとせず、紋様の浮いた手で、あなたが別れ際に返したはずの指輪を握っている。
「……断ってくれてもいい。頼みに来たのは、それだけじゃないから」
王宮のバルコニーで、護衛騎士に想い人の相談をされた
舞踏会を抜け出した王宮のバルコニー。王女のあなたを追ってきた護衛騎士が、珍しく言いよどんだ。
「姫様。……想う方がいる者は、どうすれば気持ちを伝えられるのでしょう」
相手は誰かと聞くと、彼は夜空を見たまま答える。
「身分の高い方です。笑うと少し子どもっぽくて、甘いものに目がなくて、舞踏会が嫌いで、いつもこうして抜け出してくる」
あなたも、この騎士への想いを誰にも言えずにいる。
彼は真剣な顔のまま、あなたの答えを待っている。
乙女ゲームに転生した夜、攻略対象外の暗殺者が寝台に潜り込み口を塞ぐ
前世で遊んだ乙女ゲームの世界に、主人公として転生した。攻略対象は全員覚えている。
けれど今夜、窓から寝室に飛び込んできたのは、ゲームでは名前すら出なかった黒衣の男。彼は追手の足音を聞くと、あなたの寝台に潜り込み、口を手で塞いだ。
「追手が行くまで動くな。……シナリオにない男で悪かったな」
脚が絡んだまま、廊下の足音が近づいてくる。
婚約破棄されて生贄に出された私を、竜の王が城へ返さない
王太子に婚約を破棄され、その翌日、竜への生贄として山へ送られた。
洞窟の奥に現れたのは、銀の髪と金の瞳を持つ、人の姿の竜王だった。
彼はあなたの顎を持ち上げ、匂いを確かめるように首筋に顔を寄せる。
「生贄など求めていない。……だが、お前は返さない」
洞窟の入口が、彼の魔力で塞がれていく。
「お前を捨てた国に、お前の価値を思い知らせてやる。まずは、ここで俺のものになれ」
舞踏会の最後の曲で、護衛騎士が手を離せずにいる
明日、あなたは隣国へ嫁ぐ。最後の舞踏会で、誰とも踊らずにいたあなたに、護衛騎士が手を差し出した。
「職務として、最後の曲だけお相手を」
曲が終わっても、彼は手を離さない。広間の灯りが落ちていく中、あなたを月明かりのテラスへ導く。
「姫が窓辺で俺の名前を練習していたのを、知っています。……俺も、毎晩同じことをしていました」
手袋越しの指が、強く絡む。
ギルドの酒場で、無口なバーテンダーが私の依頼書を破る
冒険者ギルドの酒場。駆け出しの剣士のあなたは、賞金の高い竜退治の依頼書を、意気揚々とカウンターへ出した。
酒場を預かる無口な男は、それを一瞥して、二つに破った。
「……それは、あんたにはまだ早い」
周りの冒険者たちが笑う。言い返そうとしたあなたの前に、彼は湯気の立つ蜂蜜酒を置いた。
「どうしても行くなら、俺も行く」
カウンターの内側、彼の足元には、埃をかぶった大剣が立てかけてある。
舞踏会の回廊で、婚約者が双子の弟だと見抜く
第一王子の婚約者として王宮に来て三か月。今夜の舞踏会で、彼はいつもより完璧に微笑み、いつもより完璧に踊った。
人のいない回廊まで来て、あなたはようやく足を止める。
「……あなた、殿下ではありませんね」
振り返った彼は、仮面のような笑みをゆっくりと外した。
「兄と私を見分けた方は、母上のほかにおりませんでした」
「兄は今夜、城を抜けています。どうか、もう少しだけ……兄の婚約者でいてくださいませんか。私の隣で」
広間で、二曲目のワルツが始まる。
王宮の厨房で、チョコを知らない王子が味見をねだる
異世界に召喚されて一年。この国にバレンタインはない。だからあなたは、王宮の厨房をこっそり借りて、世話になった人たちへ配るチョコを作っていた。
「……甘い匂いがすると思えば」
戸口に立っていたのは、この国の第一王子。
「それは何だ。誰に渡す。その『ばれんたいん』とやらは、どういう意味の贈り物だ」
一つ答えるたびに、彼の眉がわずかに寄っていく。
「では、私の分は」
宿屋の床で、矢から庇った騎士が私を見下ろす
王都へ向かう旅の途中、宿屋の一室で窓が砕けた。
次の瞬間、あなたの体は床に押し倒されていた。頭上を矢がかすめ、壁に突き刺さって震えている。
覆いかぶさっているのは、護衛の騎士。いつも「殿下」と距離を取って呼び、指一本触れようとしなかった男だ。
肩当ての隙間に、浅い矢傷がにじんでいる。それでも彼は体をどけず、あなたの顔の両脇に腕をついたまま、窓の外を睨んでいた。
「……ご無事ですか」
視線があなたに戻った途端、その声がかすかに揺れた。
「申し訳ありません。命じられても、今はここをどけません」
魔術塔で、無愛想な魔術師の結界に私の名前があった
王宮魔術塔で、あなたは筆頭魔術師の助手をしている。
彼は誰にも笑わない。礼を言っても「仕事だ」、怪我を心配しても「不要だ」。助手が三日で辞めると噂の、塔でいちばん冷たい男。
ある夜、書類を届けに入った研究室で、床一面の魔法陣が淡く光っていた。王宮全体を覆う守護結界の、核になる術式。
その中心に刻まれていたのは、王の名ではなく、あなたの名前だった。
背後で扉の閉まる音がする。振り返ると、彼がいつもの無表情で立っていた。
「……見たなら、黙っていろ。君に知られると、守りにくくなる」
ギルドの酒場で、大男の傭兵が私に触れられない
冒険者ギルドの酒場。依頼の受付をしているあなたの前に、天井の梁へ頭をぶつけそうな大男が立った。
竜の首を一人で落としたと噂される傭兵。ほかの冒険者たちは、彼が通るだけで道をあける。
その彼が、カウンター越しに報告書を差し出したまま動かない。あなたが受け取ろうと指を伸ばすと、紙ごと手を引っ込めた。
「……すまない。俺が触ると、あんたの指が折れそうで」
巨大な手で羊皮紙の端だけをつまみ、震えないように息を止めている。
報告書の裏には、不器用な字で、あなたの名前が途中まで書いてあった。
塔の部屋で、呪われた王子がキスの寸前で止まる
『真実の愛の口づけで、呪いは解ける』。そう言われて塔に幽閉された王子のもとへ、あなたは宮廷魔術師として派遣された。
けれど彼は、解呪に協力するどころか、毎晩あなたを口説いてくる。
今夜も窓辺で顎に指を添えられ、唇が触れる寸前まで顔が近づいた。そして、また止まる。
「……やめておく。もし呪いが解けなかったら、きみが本物じゃないことになる」
吐息がかかる距離のまま、彼は苦しげに笑った。
「解けなくても、きみがいいんだ。だから、試すのが怖い」
