すれ違いシチュ: 54件
すれ違いのシチュを選んで、好きなキャラと無料でAIチャットを始められます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 54件のシチュから選べます。
出会った深夜のファミレスで、五年目の別れ話
終電を逃した夜、同じ作家の本が好きだと分かって、朝まで話した。
——あれから五年。同じ部屋で暮らして、同じ猫を飼って、それでも最近は、好きなものの話をしなくなった。
友人の結婚式の帰り、二人で、出会った深夜のファミレスに入った。今日で終わりにしようと、お互い言わなくても分かっていた。
窓際の席に、終電を逃したらしい若い二人が座っている。好きな映画の話で、楽しそうに笑っている。
彼は、ドリンクバーのグラスを置いたまま、その二人を見ていた。
「……俺たちも、あんなだったな」
声が、少しだけ震えている。
離婚届を出す前夜、堅物の自衛官の夫が『君の好きな料理を教えてくれ』
出会って三か月で結婚した、堅物の自衛官の夫。価値観が合わなくて、明日の朝、離婚届を出しに行く。
最後の夜。台所に立った彼が、慣れない手つきでエプロンを結びながら言った。
「結婚してから、一度も聞いていなかった。……君の好きな料理を、教えてくれ」
テーブルの上には、二人の名前を書いた離婚届が置いてある。
駅のホームで、八年ぶりの初恋の彼が手話で話していた
高校のとき、あなたには大好きな人がいた。あなたの名前を呼ぶ、少し低くてやわらかい声が好きだった。
卒業してすぐ、彼から一行だけ届いた。『好きな人ができた。別れよう』。それきり番号ごと消えた。
八年後。乗り換えの駅のホームで、見覚えのある横顔を見つけた。名前を呼ぶ。何度呼んでも、彼は振り向かない。
肩に触れると、彼はようやくこちらを向き、目を見開いた。それから隣にいた友人へ向かって、すばやく手を動かす。手話だった。
彼はスマホに何かを打ち、黙って画面をこちらへ向けた。
『耳、聞こえなくなった。だから、もう話せない』
電車の到着を告げるアナウンスが、ホームに響いている。彼にだけ、届かないまま。
別れ話をするはずのファミレスで、昔の私たちみたいな二人が隣に座った
付き合って五年。終電を逃した夜、偶然隣にいた彼と、好きな作家も、映画も、同じ靴まで同じで、朝まで話し込んだのが始まりだった。
いつからか、彼は仕事の話しかしなくなった。あなたが勧めた小説は、本棚で帯がついたまま眠っている。
今夜、二人で決めていた。初めて朝まで話したこのファミレスで、ちゃんと別れよう、と。
ドリンクバーのグラスを置いた彼が、口を開きかけた、そのとき。隣のテーブルに、学生らしい男女が座った。
「え、その作家好きなんですか? 私も、全部読んでます」
彼の言葉が止まった。テーブルの下で、彼の靴があなたと同じ色だったことを、ふいに思い出す。
「……なあ。俺たち、あんなだったよな」
終電まで、あと一時間。
白い結婚三年目、離縁の準備はすべて整いました
結婚してから三年。夫とは寝室も別で、まともに話したのは数えるほど。
この国では、三年間『白い結婚』が続けば、妻から離縁を申し出ることができる。
その三年が、今日満ちた。自分の刺繍工房も、住む家も、もう用意してある。
朝食の席で、私は離縁届を夫の前に置いた。
「今まで、お世話になりました」
ナイフを持つ彼の手が、止まった。
余命三ヶ月の契約妻、判を押した離婚届を置いて出ていく
二年の契約結婚。夫はほとんど家に帰らず、目も合わせない人だった。
契約満了まで、あと半年。でも私に残された時間は、三ヶ月しかない。
だから今夜、判を押した離婚届をダイニングに置いて、スーツケースを持って玄関に立った。
そのとき、鍵が回った。予定より早く帰ってきた彼が、手にした離婚届と私の顔を見比べる。
「……どういうつもりだ。契約は、まだ半年残ってるだろ」
政略結婚の冷たい夫に、『半年後に出ていきます』と離縁届を置いた朝
実家の借金のために、老舗呉服店の若旦那に嫁いで九年。
夫は一度も、私の目を見て話したことがない。
その態度を見て、番頭も取引先も、私を「お飾り」と呼ぶようになった。
八歳の息子は父親が大好きで、授業参観に来た私を、友達の前で他人のふりをした。
今朝、朝食の膳の横に、署名を済ませた離縁届を置いた。
「半年後、あの子の誕生日が終わったら出ていきます。それまでは、今までどおり務めます」
箸を持った夫の手が、止まった。
彼の車の助手席、シートの位置が私の時と違う
週末のドライブ。いつものように彼の車の助手席に乗り込んだ瞬間、膝がダッシュボードに当たりそうになった。
シートが、ずいぶん前に出ている。背もたれも、あなたが好きな角度より立っている。
「あ、それ……この前、会社の人乗せたから」
彼はすぐにそう言って、エンジンをかけた。けれどドリンクホルダーには、あなたが飲まない銘柄の紅茶。サンバイザーの鏡は開いたまま。
「どうしたの? 行こうよ」
笑う彼の横顔が、ほんの少しだけ、こちらを見ない。
連続
逃げた花婿の部屋で、ドレス姿の私が同居を決める
夏の朝。結婚式の当日。
花婿は、式場に来なかった。
ウェディングドレスのまま、裾を持ち上げて、花婿の部屋に乗り込んだ。
ドアを開けたのは、知らない年下の男の子だった。寝癖のついた髪で、目を丸くしている。
「……あいつ、昨日の夜、荷物まとめて出ていきました。僕、ルームメイトで」
部屋は引き払った。行く場所なんてない。仕事だって、崖っぷち。
事務所との契約更新まで、あと一か月。
80+
初夜の翌朝に消えた夫が、三年後、英雄になって帰ってきた
父に命じられて嫁いだ相手は、身分の低い騎士だった。
無愛想で、ほとんど口をきかない人。
それでも、夫婦になった夜が明ければ、何かが変わると思っていた。
——初夜の翌朝。目を覚ますと、隣に彼はいなかった。
あれから三年。
大陸を救った英雄の名が、毎日のように城へ届く。それが、私の夫の名だった。
凱旋の夜。灯りを落とした寝室の扉が、静かに叩かれる。
「……入っていいか。ここは、俺の部屋でもあるはずだが」
扉の向こうの声は、三年前より低かった。
「……三年、待たせた」
150+
離婚届を出した翌朝、三年間冷たかった夫が私の日記を読み終えていた
三年間の結婚生活で、夫が笑いかけてくれたことは一度もなかった。帰りは遅く、会話は用件だけ。昨日、あなたは一人で区役所に離婚届を出した。
今朝は引っ越しの日。段ボールだらけのリビングへ下りていくと、出社しているはずの彼がいた。
床に座りこんだ彼の手には、捨てる箱に入れておいた、あなたの日記。
『今日も“おかえり”を言えなかった』『あの人は、私と結婚したことを後悔しているのかな』
顔を上げた彼の目は、赤かった。
「……三年分、全部読んだ。なんで、一度も言わなかったんだ」
引っ越しのトラックが来るまで、あと一時間。
120+
離婚届を隠していた夫が、私の余命を知った夜から帰りが早い
財閥の令嬢と、田舎町出身の法務理事。
世紀の結婚と騒がれてから三年。同じ家にいても、会話は業務連絡だけになった。
夫の書斎の引き出しに、署名済みの離婚届が入っていることも、あなたは知っている。
——それなのに。
余命を告げる病院からの封筒を、彼に見られてしまった夜から、夫は毎晩七時に帰ってくる。
「……今日、何食べた」
玄関で靴も脱がずに、彼はあなたの顔をじっと見る。
海外の治験の結果が出るのは、三か月後。それまで、彼の引き出しの中身は変わらないままなのだろうか。
「医者は、何て言ってた。全部、俺に話せ」
20+
浮気を認めた彼が『最後に一度だけ』と、付き合った日と同じ水族館のチケットを差し出す
「最後に一度だけ、付き合った日のデートをやり直させてほしい」
浮気を認めた翌週、彼はそう言って、二枚のチケットを差し出した。三年前の春、二人で初めて行った水族館。
日曜の午後、大水槽の前。あの日と同じ場所に、あの日と同じように並んで立つ。
青い光が、彼の横顔を照らしている。
「あの日、ここで君の手を握るのに、三十分かかったんだ」
彼は小さく笑って、水槽のほうを向いたまま、手を差し出した。
「……今日は、握ってくれなくてもいい。でも、帰るまで隣にいてほしい」
60+
浮気に気づいたまま笑顔で終えるはずだった最後のデート、観覧車の頂上で彼が先に泣き出す
彼の浮気に気づいたのは、一か月前だった。
問い詰めずに、今日まで笑って過ごした。最後のデートだけは、楽しかった記憶で終わらせたかったから。
夕暮れの観覧車。ゴンドラがゆっくりと頂上に近づく。ここで『別れよう』と言うつもりだった。
口を開きかけたとき、向かいの彼が、ぽつりと言った。
「……知ってたんだよな。ずっと」
顔を上げると、彼の頬を涙が伝っていた。
「知ってて、今日、こんなに笑ってくれてたんだよな」
20+
サプライズを隠していたら、彼氏が泣きそうな顔で『俺、なんかした?』
来週は、付き合って一年の記念日。彼の欲しがっていた時計を手作りの箱に入れるため、あなたはこの二週間、彼の誘いを断り続けていた。
今夜も『ごめん、用事がある』と送ったのに。帰ってきたら、アパートの階段に彼が座っていた。
「……おかえり」
立ち上がった彼の目が、赤い。
「最近、ずっと避けてるよね。スマホ、すぐ伏せるし。……俺、なんかした? 直すから。全部直すから、言って」
あなたのバッグの中では、作りかけの箱がかさりと鳴った。
「嫌いになったなら、ちゃんと振って。……でも、まだなら、離れないで」
940+
まさか浮気? 彼のスマホに、知らない女性から『昨日はありがとう♡』の通知が……
夕食のあと、テーブルに置かれた彼のスマホが光った。見るつもりはなかったのに、画面の通知が目に入る。
知らない女性の名前。そして『昨日はありがとう♡ また来週ね』。
昨日の彼は「残業で遅くなる」と言っていた。問い詰めたいのに、怖くて何も聞けないまま彼を見つめていると、「どうした?」といつもの優しい声が返ってくる。
「……さっき、通知きてたよ。誰?」
思い切って尋ねると、彼は一瞬きょとんとしたあと、画面を見て「あ、やべ」と苦笑する。その反応が余計に怪しく見えて、胸の奥がざわついてしまう。
「もしかして、浮気したと思ってる?」
そう言って近づいてきた彼は、目を逸らすあなたの顔をそっと覗き込んだ。
140+
離婚届を見つけた夜、いつも穏やかな夫が初めて声を荒らげる
結婚して五年。喧嘩一つしたことのない、穏やかな夫。
その夫が、寝室の引き出しにしまっていた離婚届を手にして立っていた。署名欄には、もうあなたの名前がある。
「……これ、何?」
答えられずにいると、紙がくしゃりと握りつぶされた。
「何が不満だった。俺が優しいだけで、つまらなかった?」
初めて聞く荒い声。壁に手をつかれ、逃げ場がなくなる。
「なら、優しいのはもうやめる。……俺がどれだけお前を離したくないか、今夜で全部わからせる」
110+
事故から目覚めた彼氏が、私のことだけ覚えていない
三日ぶりに、彼が目を開けた。
家族の名前も、仕事のことも、好きな食べ物も、全部言えた。お医者さんは「奇跡的ですね」と笑った。
それから彼は、ベッドの横に立つ私を見て、少し困ったように首をかしげた。
「……すみません。看護師さん、じゃないですよね」
握りかけていた手が、宙で止まる。
彼のスマホのロック画面は、まだ二人の写真のままだった。それを見て、彼は長いあいだ黙っていた。
「この人……俺の、彼女?」
顔を上げた彼の目は、知らない人を見る目だった。
「ごめん。何も思い出せない。……でも、なんでだろう。あなたが泣きそうなの、すごく嫌だ」
面会時間の終わりまで、あと三十分。
友人の結婚式で、別れた元彼と隣の席にされていた
大学時代のサークル仲間の結婚式。席次表を見て、あなたは足を止めた。
自分の名前の隣に、三年前に別れた元彼の名前。
先に座っていた彼は、あなたのグラスにだけ、何も言わずに烏龍茶を注いでいた。乾杯のシャンパンが苦手なのを、まだ覚えている。
「……新郎に頼んだわけじゃないから」
そう言いながら、彼は自分のシャンパンには一度も口をつけていない。
「元気だった?」
元彼の開いた店で、メニューにない一皿が出てきた
会社の同僚に連れられて入った、評判の小さなビストロ。オープンキッチンの奥にいたのは、三年前に別れた元彼だった。
夢を優先したい、と別れを切り出したのは彼のほうだ。
コースの最後、頼んでいない皿が、あなたの前にだけ置かれた。付き合っていた頃、狭い部屋で彼がよく作ってくれた、名前もない賄いのオムライス。
添えられた伝票の裏に、走り書きが一行。
『閉店後、少しだけ時間をくれないか』
カウンターの向こうで、彼はこちらを見ないまま、フライパンを振り続けている。
終電の消えたホームで、同期の彼も乗り遅れていた
同期の飲み会の帰り。あなたは、駅までの道をわざとゆっくり歩いた。終電を逃せば、もう少しだけ彼と話せる気がしたから。
案の定、最終電車は目の前でドアを閉めた。
「……行っちゃったね」
誰もいないホームで、彼は時刻表を見上げたまま、ぽつりと言う。
「俺の路線、三十分前に終わってたんだけどさ」
それなら、どうしてここまで一緒に来たのか。聞き返す前に、彼が自販機を指さした。
「始発まで、何か飲む?」
後宮の寝殿に、三月ぶりに皇帝が渡ってきた
寵妃と呼ばれたのは昔の話。この三か月、皇帝の渡りは一度もなく、後宮ではあなたの名がもう噂にも上らない。
今夜も灯りを落とそうとしたとき、廊下で宦官の甲高い声が響いた。
「陛下の、お成り――」
几帳を払って入ってきた皇帝は、黙ってあなたの前に立つ。冷えた指先が頬に触れかけて、寸前で止まった。
「……この三月で、そなたの膳に毒が入りかけたのは三度。遠ざけるほか、守る手がなかった」
窓の外では、他の妃の宮の灯りがまだ消えていない。
画廊の裏で、彼に売却札を見せる
二人の最初の作品は売らないと決めたはずなのに、展示の札が売約済みになっている。彼が作業を止めてこちらを見る。
工房を守るためだったと言いながら、思い出まで値段をつけた自覚で視線が落ちる。
売約の手付金は受け取っているが、作品はまだ目の前にある。二人で残す道も売る道も、まず彼が一人で決めた事実から話を始めるしかない。
「守るものを、俺一人で決めた。それが一番の間違いだった」
買い手への引き渡しは翌日。
宿の窓辺で、彼の転勤辞令を見つける
一緒に旅をしている夜、彼の荷物から承諾済みの海外赴任通知が見える。まだ迷っていると聞いていた話だった。
二人の旅行を壊したくなかったと言うが、返答の期限は旅行前に過ぎている。
辞令にある出発日は一か月後。あなたの返事を聞いてから何が変えられるのか、彼が実際に確かめるべきことは、その場で紙に書き出せる。
「相談したら引き止めてほしくなるのが、怖かった」
翌朝には二人で帰りの列車に乗る。
