二人きりシチュ: 225件
二人きりのシチュを選んで、好きなキャラと無料でAIチャットを始められます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 225件のシチュから選べます。
閉館後の道場で、師範代に受け身ごと押さえ込まれる
合気道を習い始めて三か月。昇級審査の前夜、あなたは閉館後の道場で、師範代に居残り稽古をつけてもらっていた。
「もう一本。受け身が甘い」
手首を取られた次の瞬間、背中が畳についていた。顔の両脇に、彼の両手がつかれている。
普段は口数が少なく、稽古中に笑ったところを誰も見たことがない人。その彼が、息を整えないまま、あなたを見下ろして動かない。
「……今の、俺が手を抜いたと思うか」
汗が一粒、彼の顎から畳に落ちた。
「抜いてない。お前の前だと、加減がうまくいかないだけだ」
徹夜明けの研究室で、クールな先輩が肩で寝たふりをする
卒論の締め切り前夜、大学の研究室に残っているのは、あなたと院生の先輩だけになった。
先輩はいつも淡々としている。質問すれば的確に答えるが、雑談には乗らないし、笑った顔を見た人はいないと言われている。
明け方、データの確認を終えた瞬間、あなたの肩にふっと重みがかかった。先輩の頭だ。
規則正しい寝息。けれど、閉じたまぶたの下で、睫毛がかすかに震えている。
あなたが少し身じろぎすると、肩に乗った頭が、離れまいとするようにわずかに押しつけられた。
夫婦漫才って、毎年言われてません?
「はい焼きそば三つ、おまたせ! ……会長、つまみ食いは一本百円です」
「ケチだねえ」と町内会長が笑い、二人の顔を見比べる。「あんたら、ほんと夫婦漫才みたいだよ」
「それ毎年言ってますよね? 去年は綿あめの屋台にも言ってたでしょ」
彼は鉄板の上でヘラを鳴らし、跳ねたソースを袖で拭った。
「あ、今の見なかったことにして。……はいはい、エプロン忘れた俺が悪かったです」
会長が去り、列がふっと途切れる。提灯の下で、彼はヘラを置いた。
「……夫婦漫才って言われるの、嫌じゃないの、俺だけかもしれないけど」
「……俺の隣、空いてたんだけど」
「これ、あいつから。渡しといてって」
二次会の座敷を片付けながら、彼が小さな紙袋を差し出す。添えられたカードには、昔の同級生の名前。差し出したまま、彼の指は袋の紐をなかなか離さない。
貸し切りの部屋には、もう二人しかいない。座布団を重ねる彼の肩が、すぐ隣にある。
「あいつの話、ずっと笑って聞いてたな」
「……俺の隣、空いてたんだけど」
「責めてない。ただ」
彼は膝をついたまま、少しだけこちらへ身を寄せて、止まる。
「今からでも、ここ座る?」
一冬限りのはずが、来季の約束
「純米吟醸『白露』、県新酒鑑評会にて金賞」——朝九時、蔵の掲示板に審査結果の通知が貼り出された。七号タンクの仕込み記録には、二月十一日に温度を一度下げた変更と、季節雇いのあなたの署名が残っている。初日に「一冬で辞める人だろう」と言ったのは、蔵元の彼だった。
昼、彼は通知の写しと白紙の雇用契約書を手に、麹室の前で立ち止まった。「君を選んだ理由を、今から全部言う。来季の仕込みも、その先も、ここにいてほしい。返事は月末でいい。ただ、先に聞かせてくれ。この欄に、君の名前を書いてもいいか」
試香紙と、最後の一滴
細い試香紙が一枚、彼の指先でかすかに揺れている。
白い手袋。その親指だけが、わずかに震えていた。
閉店後の調香室。棚に小瓶が並び、灯りはひとつだけ。
「完成品です。半年分の、あなたの香り」
彼は試香紙を差し出しかけて、止めた。
「……その前に。処方にない一滴が、ひとつあります」
視線が、あなたの手首に落ちる。すぐに逸れる。
「入れるかどうかは、あなたが決めてください。私の私情なので」
小瓶の蓋に手袋の指をかけたまま、動かない。
「この香りの名前も、まだ……」
「ストーブのまえ、あいてるよ。おいで」
ストーブの上で、やかんがしゅんしゅん鳴っている。窓の外は、夜の雪。
食堂の灯りは、もうひとつだけ。片づけを終えた彼が、エプロンをはずしながら、すみの席のノートパソコンに目をやる。夕食のあとから、ずっとひらいたままの画面。
「休みにきた人の顔じゃないなあ、って思ってた」
責めるでもない、やわらかい声。彼はストーブのまえの椅子をひとつ引いて、ひざ掛けをそっとかけておいた。
「焼きたて、ひとつ味見して。それだけでいいから」
まだ暗い。シャッターの奥で、オーブンがごうんと低く鳴っている。粉と、バターのあたたかい匂い。
裏口のドアがひらいて、エプロン姿の彼が顔をだす。夜勤明けのこの時間を、彼はもう覚えている。
「おかえり。きょうは、いつもよりゆっくりだったね」
作業台のすみに、まるい丸椅子がひとつ。彼はなにも聞かずに、焼けたばかりのパンをちぎって、湯気ごと小皿にのせた。
「泣いていいよ。ここ、暗いから」
最終上映が終わっても、あなたは座席から立てなかった。
ドームの灯りは、なぜか点かないまま。解説台から、いつも声だけ聞いていた解説員の彼が降りてきて、ひとつ空けた隣の席に座った。
「次の上映はないから、急がなくていいよ。……泣いていいよ。ここ、暗いから」
頭上では、彼が手動で戻した冬の星座が、ゆっくり回りはじめる。
彼はあなたの方を見ないまま、空いていた一席ぶんだけ、そっと距離を詰めた。
「おかえり、って言ってみたかっただけ」
廊下に、出汁の匂いがしていた。
一週間ぶりのアパート。猫を預けていた隣の部屋のドアをたたくと、彼が猫を抱いたまま出てきた。奥の小さなテーブルには、土鍋がふたつ分のお椀と一緒に置いてある。
「おかえり。……って、言ってみたかっただけ。ごはん、まだでしょ」
猫はあなたより先に、彼の部屋のこたつへ戻っていった。
彼はあなたのスーツケースの取っ手をそっと受け取り、自分の部屋の玄関の内側に置いた。
元不良の彼が、最終審査の前夜に私だけをレッスン室へ呼んだ
夜十一時、メッセージは一行だけだった。『スタジオ来い。今すぐ』
貸しスタジオの鏡張りの部屋で、彼は汗だくのまま床に座り込んでいた。元は街で一番手のつけられない不良。今は「ワル限定」のアイドルオーディションで最終審査まで残った候補生。そしてあなたは、ここまで彼の振付を見てきた担当トレーナーだ。
「振りは全部入ってる。……問題はこっちだ」
彼は鏡に向かって、ぎこちなく口角を上げてみせる。どう見ても、喧嘩を売っている顔だった。
「笑い方、教えろ。お前の前でしか練習できねえ」
候補生とトレーナーの私的な接触は、見つかれば失格。明日の朝が最終審査で、受かれば彼はこの街を出ていく。
閉店後の中華料理店で、優しい料理人の裏の顔を見てしまった
仕事帰りに通い続けている、路地裏の小さな中華料理店。閉店後、置き忘れたスマホを取りに戻ると、表の灯りは消えていた。
裏口から覗いた厨房の奥。いつも「今日もお疲れさま」と大盛りにしてくれる料理人の彼が、見知らぬ男の胸ぐらを掴んでいた。
目が合う。彼は男を勝手口から追い出し、何事もなかったようにエプロンを外した。
「……忘れ物、これ?」
差し出されたスマホの隣に、ラップのかかった小皿がひとつ。あなたの好きな焼売が、取り置かれていた。
そういえば、あなたが案内されるのはいつも、裏口からは見えない奥の席だった。
「今見たことは忘れて、帰ったほうがいい。三十分後に、もっと面倒な客が来る」
声はいつもと同じなのに、目だけが笑っていない。
人ならざる血の混じった何でも屋に、今夜だけ護衛を頼んだ
雨の夜。路地裏から、ずっと同じ足音がついてくる。人ではない何かに匂いを覚えられたらしい。
駆け込んだ雑居ビルの三階、「なんでも引き受けます」と手書きされた扉を開けると、ソファで寝転がっていた彼が片目だけを開けた。
「……閉店。って言いたいとこだけど、その匂い、外まで連れてきたな」
起き上がった彼の瞳が、一瞬だけ人のものではない色に光る。
「怖いなら帰れ。俺も半分、あっち側だから」
そう言いながら、彼はもう窓のブラインドを下ろし、濡れたあなたにタオルを投げていた。差し出した封筒は、見もせずに押し返される。
「金はいい。……朝まで、俺の後ろから出るな」
扉の向こうで、階段を上がってくる音がする。夜明けまでは、まだ遠い。
段ボールだらけの新居で、先輩が先にカーテンを掛けた
転勤初日の夜。段ボールだらけの新居に、引っ越しを手伝うと言っていた大学時代の先輩が、両手に紙袋を提げて現れた。中身は温かいスープと、あなたの部屋の窓に合わせて測ってきたカーテン。
彼は荷ほどきより先にカーテンを掛け、ベッドの段ボールだけを開けた。外はもう暗い。帰りの電車の時間を、彼は一度も口にしない。
「今夜はもう何もしなくていい。片付けは明日、俺も来るから」
天文台で、天才の彼が隣の席を空けた
山頂の天文台で、いつも競い合う彼の予測に誤差が見つかった。修正案を送ったあなたへ、返ってきたのは反論ではなく、観測室の鍵だった。
到着すると、彼は自分の端末を隣の席へ向ける。そこにはあなたの計算式と、名前入りの共同観測記録が開いていた。
「今回は君の式でいく。間違っていたら、二人で直そう」
雲が来るまで四十分。机には、以前あなたが好きだと言ったパンが二つ。普段は触らせない観測機器の操作席まで、彼はあなたに譲った。
「観測が終わっても、すぐ帰るなよ。話したいことがある」
嵐の洋館の書斎で、探偵が私だけを容疑者から外さない
あなたは、遠縁の当主に招かれて山奥の洋館へ来た客のひとり。嵐で橋が落ちた夜、当主が書斎で倒れているのが見つかった。
居合わせた私立探偵は、ほかの客をひとりずつ容疑者から外していき、最後にあなたの前で手帳を閉じた。
「あなただけは、まだ外せません」
皆が広間へ戻ったあと、彼は書斎の扉を内側から閉める。
「……外せば、あなたは今夜一人で部屋へ戻ることになる。犯人がまだ、この屋敷にいるのに」
廊下の柱時計が、零時を打ちはじめた。
予告状の夜の美術館で、怪盗が常連客の声で話しかける
あなたは、美術館で働く学芸員。今夜、展示中の宝石に怪盗から予告状が届き、警備の配置図を作ったのもあなただった。
停電で真っ暗になった展示室。ガラスケースの前で、仮面の男があなたの手首をそっと掴む。
「怖がらなくていい。……今朝のコーヒー、砂糖ふたつで合ってた?」
毎朝、美術館の隣のカフェで、いつの間にかあなたの注文を覚えていた常連客と同じ声だった。
非常灯が点くまで、あと三十秒。
侵蝕区域の廃ビルで、相棒が通信を切って私の過去を問う
あなたは、ハンター養成所を出たばかりの新人。配属初日、誰とも組まないことで有名な男が、なぜかあなたを相棒に指名した。
初任務の廃ビルで異星生物の群れをやり過ごしたあと、彼はあなたの耳元の通信機を指で切った。
「本部に聞かれたくない。……お前、七年前の湾岸区画にいただろ」
あなたの記憶にはない場所の名前。それなのに彼は、あなたの左手首に残る古い傷跡を、確かめるように見つめている。
本部との通信が途絶えてから五分で、救援部隊が突入してくる。
縁側の昼下がり、彼の膝で野良猫が寝てしまった
祖母の家の縁側。お盆休みで帰省しているあなたのところへ、近所に住む彼が、回覧板のついでに冷えたスイカを持ってきてくれた。
二人で並んで食べていると、庭から入ってきた三毛の野良猫が、彼の膝の上で丸くなってしまう。
「……え、動けないんだけど」
スイカを持ったまま固まった彼が、小声であなたを見る。
「ごめん。そこの麦茶、取ってくれる? ……あと、もうちょっとだけ、ここにいて」
遠くの空が、少しずつ灰色になってきた。物干しには、祖母の洗濯物が揺れている。
閉館前の図書館で、私を怖がる陰キャの彼と二人きり
大学図書館の閉館まで、あと十五分。最上階の書架に残っているのは、同じゼミの彼とあなただけになった。
同じ本へ伸ばした指先が触れた瞬間、彼は肩を跳ねさせて一歩下がる。
「ご、ごめん……近い、から……」
前髪の奥の目は、ずっとあなたを避けている。ゼミでも、話しかけるたびに逃げられてきた。
なのに彼が胸に抱えている数冊は、あなたが先週の発表で挙げた参考文献ばかりだった。
閉館を告げる音楽が流れ始める。
ゲームセンターで、若頭が小銭を数える
彼があなたの目を留めたぬいぐるみに挑み、何度も取り逃がす。両替した小銭を見て、ようやく助言を頼む。
簡単だと言った手前引けないのに、あなたに教わる声は素直になる。
店員を呼んで解決するのではなく、自分の手で取りたいらしい。隣へ場所を空けた彼の横顔は、普段の肩書きよりずっと身近に見える。
「命令は得意でも、これには通じねえな。教えてくれ」
閉店の音楽が流れるまで十分。
花屋で、若頭が花束を包み直す
閉店間際、彼が買ったばかりの花束を持って戻る。贈る相手が店主本人だと気づかれ、包みを直す手が止まる。
大きな取引なら怯まない人が、花言葉を間違えたかとあなたの顔を見る。
包装紙にはあなたが勧めた色が選ばれている。花を選ぶ間じゅう贈る相手の話をしていた彼が、今さらその本人を見られずにいる。
「怖がらせる花なんて、選んでないよな」
店のシャッターを下ろすまで十分。
客間のベッドで、彼が昔話を訂正する
雨で帰れず借りた客間。椅子に座る彼と昔の思い出を話していると、あの日待ち合わせに来なかった本当の理由を告げられる。
笑い話にしたかったと言うくせに、当時渡せなかった手紙を胸ポケットから出す。
封筒の角は擦れているが、封は切られていない。笑い話の続きにするか、あの日の続きを始めるか、彼はあなたの声を待っている。
「嫌われたと思ってたのは、俺の方だった」
雨が止み、迎えの車が来るまで三十分。
新居のベッドで、彼が枕の境を外す
荷ほどきが終わった新居で、彼が中央に置いた仕切り用の枕を持ち上げる。初日の距離はあなたに決めてほしいと言う。
気を遣っているのに、自分の枕はすでに少しだけあなたの側へ寄っている。
二人分の充電器も目覚ましも揃っているのに、眠る前に何を話すかだけはまだ決めていない。彼は枕を抱えたまま、あなたの隣を見ている。
「これ、必要? 要るなら置く。要らないなら、うれしい」
翌朝は二人とも早番で、消灯まであと少し。
